(台北中央社)台北金馬映画祭実行委員会は台湾の文化コンテンツの海外進出を支援する文化部(文化省)の「文化黒潮計画」の協力を得て、フランス・カンヌで14日に開幕するカンヌ国際映画祭併設マーケットで、台湾の新作映画5作品を紹介する。いずれも金馬奨受賞歴またはノミネート歴を持つ映画監督が手掛けた注目作品。
台北市内で8日、出発前記者会見が開かれ、史哲(してつ)文化部長(文化相)は「これらの素晴らしい作品が台湾の文化力を携えて世界に進出できることを願う」と期待を寄せた。

金馬映画祭が複数の金馬奨受賞者の新作を世界の映画業界や映画祭、メディアに紹介するのは初めて。台湾映画のさまざまな可能性を開拓する手助けになればとしている。

5作品はヤン・ヤーチェ(楊雅喆)監督作、ウー・カンレン(呉慷仁)ら出演の「破浪男女」(The Chronicles of Libidoists)、ジョン・スー(徐漢強)監督作、チェン・ボーリン(陳柏霖)ら出演の「鬼才之道」(Dead Talents Society)、ギデンズ・コー(九把刀)監督作、レオン・ダイ(戴立忍)ら出演の「功夫」(Kung Fu)、チェン・ユーシュン(陳玉勳)監督作、ケイトリン・ファン(方郁婷)ら出演の「大濛」(A Foggy Tale)、ホアン・シー(黄熙)監督作、シルビア・チャン(張艾嘉)ら出演の「女児的女児」(Daughter's Daughter)。5作品とも現在、ポストプロダクション(撮影後作業)が進められている。

カンヌ国際映画祭併設マーケット「マルシェ・ドゥ・フィルム」で16日に5作品を紹介する国際発表会を開催する。
発表会には5作品の製作陣や出演者らが出席する。

(洪素津/編集:名切千絵)