立法院(国会)の外交・国防委員会出席前に報道陣の取材に応じた顧部長は、中国が演習から実際の戦争に切り替える時間は、国軍がこれまで想定していたよりも短い可能性があると指摘。
また武力攻撃と判断しにくい手段で圧力を加えるグレーゾーン作戦に対し、国軍は通常の戦備態勢から段階的に警戒レベルを引き上げ、迅速に戦争準備を整える必要があると強調。国軍の対応力を検証し、能力を高めるとした。
さらに台湾初の国産潜水艦試作艦「海鯤」については、4月中に海上での検収試験を行うと説明。防衛予算を国内総生産(GDP)比で3%以上に引き上げることについては、野党や社会と謙虚に意思疎通を行う意向を示した。その上で、実力と平和を引き換えることが最も重要だとし、台湾の自己防衛力を向上させてこそ、同盟国と共に抑止力を高めて戦争を回避できるとし、予算引き上げの最大の目標だと述べた。
(呉書緯/編集:齊藤啓介)