来館者を最初に迎える「ライフ」エリアには、映像を投影する円筒型のスクリーンと、花に見立てた560台のモニターを設置。公的研究機関、工業技術研究院が開発した世界初の技術を用いたインタラクティブ装置で、一つまたは複数のモニターに同時に映像を表示することで、一面の花畑を生み出す。スタートアップ企業のおこめスタジオ(穀米機工)やパソコン大手、エイスース、機械要素部品製造のハイウィンが参加した。
また、台湾で生産されるランをテーマにしたVR展示「ランの道」では、液晶パネル製造大手、友達光電(AUO)の透明マイクロLEDディスプレーと実際の花を組み合わせ、チョウと花をバーチャルで共演させる。AIギャラリーにもAUOのディスプレーを導入し、美術館のようなアート空間を作り出す。
来館者にはスマートブレスレットを身に着けてもらい、ブレスレットを通じて得られた脈拍のデータを基にして、AIを用いて映像を生成し、それをディスプレイで上映することで、来館者一人一人に合った台湾旅行を提案する。
テックワールド館を出展する玉山デジタルテックに100%出資する経済部(経済省)の外郭団体、台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)によれば、来場者には台湾ならではのプチギフトが贈られる。館内には台湾のグルメや特色あるお土産などを販売するショップも設けられるという。
(劉千綾/編集:名切千絵)