(苗栗中央社)中部・苗栗県の廟(びょう)、白沙屯拱天宮の媽祖を乗せたみこしは11日午後、10日間にわたる徒歩巡行を終え、拱天宮に戻った。同廟によれば、今年の参加者は概算で延べ70万人を超え、過去最多を記録した。
また、復路では200年近い歴史で初めてみこしが中部・南投県に入った。

この日午後、拱天宮前には多くの信者が詰めかけた。午後4時前にみこしが姿を見せると、信者らからは大きな掛け声が上がり、一帯は熱気に包まれた。

同宮の媽祖巡行は、台湾で広く信仰される航海の女神、媽祖をみこしに乗せ、拱天宮から朝天宮までの往復300~400キロほどの道のりを歩いて巡る宗教行事。日程やルートは媽祖の神意によって決まるとされている。今年は1日深夜に巡行開始の儀式が行われ、2日未明にみこしが拱天宮を出発。3日に折り返し地点の北港朝天宮(雲林県)に到着し、4日未明、同宮の火を炉に移す「進火」などの儀式を終え、復路をスタートさせた。今年は苗栗、中部・台中、彰化、雲林、南投を練り歩いた。

(管瑞平/編集:名切千絵)
編集部おすすめ