台湾台中地方検察署(地検)の起訴状によれば、男は契約コーチとして勤務していた2018年から24年までの間、学校宿舎や自宅、民宿、教室などで14歳未満の児童32人に対して性的暴行やわいせつ行為を行った。
台中地裁によると、男には14歳未満の男子に対する強制性交罪計7件でそれぞれ懲役7年10月、14歳未満の男子への強制わいせつ罪計46件でそれぞれ懲役3年6月、成年者から児童への機に乗じたわいせつ罪計3件で各懲役1年6月、本人の意思に反した方法で少年に性に関連して客観的に性的欲求や羞恥心を引き起こす恐れのある電子的信号を作成させた罪計34件で罪ごとに懲役7年2月、7年6月、8年6月のいずれかを言い渡した。
台中地裁は、男が以前にも14歳未満の男子に対して強制わいせつ行為を行い、判決が確定したにもかかわらず、自身の誤ちを確かに反省することができていなかったと指摘。また、今回の事件の被害者の多くが判断力や自衛能力などが成熟していない12歳未満だったことや、被害者の心身の健康や人格形成に重大な悪影響を及ぼしたこと、被害者の多さなどを挙げ、犯罪の状況は深刻だとした。
(趙麗妍/編集:名切千絵)