(屏東中央社)台湾南方のバシー海峡で第二次世界大戦中に命を落とした日本兵らを追悼する慰霊祭が3日、南部・屏東県の潮音寺で営まれ、遺族ら約150人が参列した。戦後80年に当たる今年はこれまでより規模が拡大され、日本の厚生労働大臣からも初めて弔辞が寄せられた。


慰霊祭は今年で11回目。台湾在住の日本人らが2015年に設立した実行委員会が主催した。

日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表(大使に相当)が福岡資麿厚労相の弔辞を代読した。台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の蘇嘉全(そかぜん)会長も出席し、戦没者への追悼を伝えるとともに、台湾は平和を愛する国家として今後も日本や理念を同じくするパートナーと手を携え、地域や世界の平和と繁栄を推進していくと述べた。

慰霊祭を終えた参列者らは海岸に向かい、白い菊の花を海に流して献花した。多くの参列者が涙を流していた。

(黄郁菁/編集:田中宏樹)
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