(新北中央社)人気の観光地「九份」を管轄する北部・新北市政府警察局瑞芳分局は13日、窃盗(すり)などの犯罪被害を防止するため、監視カメラの増設や私服警官の配置、日本語を含む多言語での注意喚起推進などの対策を講じる方針を示した。周辺店舗と協力し、より安全な旅行環境づくりを目指す。


日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は先月、観光地での日本人のすり被害が多発しているとして台湾を訪問する日本人に対し注意喚起をした。九份や台北市の永康街、台北メトロ(MRT)中山駅周辺などは特に被害の多い場所だとされた。

瑞芳分局によると、12日には交流協会領事室の國金栄江室長が同分局を訪れ、外国人旅行者の安全や治安などについて意見を交わした他、実際に九份の古い町並みを視察した。

また海外旅行の安全を守るため、双方で深く協議したとし、今後も引き続きパトロール回数を増やし、届け出処理の効率を高める方針を示した。多言語による注意喚起は中国語、英語、日本語、韓国語で行う。

同分局は、国内外からの旅行客に安心して旅を楽しんでもらい、美しい思い出をつくってもらいたいとしている。

(黄旭昇/編集:齊藤啓介)
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