渋谷駅前に店舗を構える「SHIBUYA TSUTAYA」が、2024年春に全面リニューアルを行うことを発表した。

リニューアルに伴い、2023年10月31日から全フロアの改装工事が行われる。


リニューアル後は500席を有するカフェ&ラウンジの空間が提供されるほか、「365日、全ての人が夢中になれるコンテンツやイベント」が行われる場所になるという。

なお、現在レンタルサービスで提供されている貴重な映像作品(VHSを除く)や、サブスクリプションサービスで未配信の音楽作品は、2024年春にネット宅配レンタルサービス「TSUTAYA DISCAS」にてレンタル可能になる。

渋谷のランドマークとして強い存在感を持つ「SHIBUYA TSUTAYA」

「SHIBUYA TSUTAYA」は、映画や音楽、書籍、コミック、ゲーム等のエンターテインメントコンテンツを扱うTSUTAYAの旗艦店として、1999年12月に開業。

以後、渋谷スクランブル交差点に位置する同店は、これまで渋谷のランドマークとして強い存在感を示していた。

有名なクラブが点在する渋谷という場所柄もあってか、貴重なレンタルCDも保有しており、イベント前にDJが駆け込むなど、音楽関係者からも愛される店舗だったといえる。

サブスクリプションサービスの台頭によるレンタルに変化

TSUTAYAが長らく主幹事業としてきた映像や音楽コンテンツのレンタル業だが、NetflixやSpotifyといったサブスクリプションサービスの増加と利用者数の増大に伴い、近年は方向転換を行っている。


FC加盟店の一部では完全にレンタルを停止する店舗が出ているほか、トレーディングカードゲーム(TCG)の販売やシェアオフィスを展開するなど、多角的な事業を展開。

運営会社のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、TCG取り扱い店舗を2026年3月末までに200店舗に増やすことも目標としている(外部リンク)。