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犬は人の気持ちを敏感に感じ取ることができるといわれている。悲しみを抱えている人を見ると、例え飼い主じゃなくても、そばに寄り添い、慰めようとする習性があるという研究結果もある。
彼らの無償の愛情で、どれだけ多くの人間が慰められたことだろう。
アメリカのワシントン州に住む、長年一人暮らしだったおばあさんも、ある日隣に越してきた大きな犬と小さな犬の存在に、大きく癒されたようだ。
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St. Bernard Keeps 95-Year-Old Widow Company
【人暮らしのおばあさんの隣に越してきた大きな犬】
ワシントン州スカジット郡マウント・バーノンに住む95歳のサリーさんは、30年前に夫を失くしてから、ずっと1人暮らしをしてきた。
しかしある日、孤独なサリーさんの生活を変える出来事が起こった。存在感たっぷりな大型犬が隣に越して来たのだ。
ブローディーと名付けられたセント・バーナードの飼い主デーヴ・マッツァレラさんは、以前ブリザードというセント・バーナードを飼っていたが、ブリザードが他界した後、生後12週目のブローディーをロシアのトゥーラから連れて来た。
サリーさんとブローディーの出会いは、デーヴさんが外の郵便ボックスに郵便物を取りにやって来たサリーさんを偶然見かけた時だった。
ブローディーは何を思ったのか、サリーさんの元へと駆け寄っていったという。サリーさんは大型犬に怖がる様子はまったくなく、それどころか大歓迎して用意していたおやつをブローディーにあげた。
それ以来、ブローディーはサリーさんにとてもなつくようになったという。
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デーヴさんはブローディーの他にもルルという小型犬も飼っており、ルルもすぐにサリーさんが大好きになった。
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【2匹はいつもサリーおばあさんの家へ】
それからというもの、サリーさんは親友2匹の来訪を楽しみにするようになった。
天気のいい日には揃ってサリーさん宅の玄関先を訪問することが、ブローディーとルルにとっても日課になったようだ。
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2匹の姿が見えなくなっても、どこにいるのかわかりますよ。2匹は、サリーさんの声や発音のアクセントが心地よくて大好きなのでしょう。とにかく仲がいいので、サリーさんがいる時は、飼い主の私のことなど2匹は気にも留めていません。
と苦笑するデーヴさん。
【サリーさんはついに介護施設へ。
ドアの前で寂しそうに待つ2匹】
しかし、そんな状況に変化が訪れた。
ブローディーとルルのおかげで、きっと一人での生活に楽しみが生まれていたであろうサリーさんが、自宅から姿を消したのは今から半年前のことだ。
軽度の心臓発作を起こしたサリーさんは、高齢ということもあり、介護施設へ移ることを余儀なくされたのだ。
これまで毎日といっていいほどサリーさん宅を訪ねていたブローディーとルル。サリーさんに会えなくなった2匹が、サリーさんを恋しがっている様子はデーヴさんにもひしひしと伝わった。
2匹は、サリーさんがいなくなった空っぽで人気のない家を訪れ、サリーさんがいつものようにドアを開けて中に入れてくれるのを待っている。
そんな姿を見て、悲しみを感じたデーヴさんは、2匹を連れてサリーさんのいる施設を訪ねることを思いついた。
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そして現在、デーヴさんはブローディーとルルを連れて1週間に1度、サリーさんのいる施設を訪問している。
尻尾を振りながら近付いてくる2匹の姿を見ると、満面に笑みを浮かべて迎え入れるサリーさん。とても嬉しそうだ。
ブローディーの誕生日には、もちろんサリーさんも一緒にお祝いした。
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縁があって巡り合えたおばあさんと2匹の犬。
この深い絆はおばあさんと犬たちの心に深く刻み込まれることだろう。
犬たちとおばあさんのこれまでの様子、これからの様子は、instagramのアカウント「blizzardandlulu」で見ることができる。
References:insideedition/ written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:長年一人暮らしだったおばあさんの家の隣に越してきた大きな犬と小さな犬。そこから始まる友情物語(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52274061.html