またしてもアライグマはさまる。下水道の格子にスッポリはまり込んだアライグマの救出劇(アメリカ)


 アメリカでは、野生のアライグマがマンホールや下水道格子にはまり込んでしまい、大掛かりな救出劇が繰り広げられるという事例が結構あるようだ。

 今回は、マサチューセッツ州で下水道格子に頭から下がはまり込んで抜けなくなってしまったアライグマが救出された。

 2時間以上にもおよぶ作業の中、消防隊員らは水や酸素を与えながら、石鹸水を使ってようやく下水道格子から挟まったアライグマの頭を取り外し、24時間後に無事自然へと解放した。
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Local Officials Rescue Raccoon from Sewer Grate in Massachusetts

【下水道格子にはまり込んだアライグマを通行人が発見】

 8月1日の午前10時頃、自転車で仕事に向かおうとしていた通行人男性が、道路脇の下水道格子に頭から下がすっぽりはまり込み、なす術もなく立ち往生しているアライグマを発見した。

 男性から通報を受けた地元のニュートン消防署の消防隊員らが現場に駆け付けると、下水道の小さな四角い格子の中から「助けて…」とでも言いたげに、頭と手を出しているアライグマが…!

 消防隊員らは、アライグマの頭を格子から外すには、石鹸水を使うのが最適だとして、早速その作業に取り掛かった。ところが、アライグマの首が腫れていたこともあり、なかなか格子から頭が抜けず、手こずった消防隊員らはウォルサム動物管理局へ連絡し、サポートを求めた。


【2時間以上の作業の後ようやく救出】

 アライグマが脱水症状を起こさないようにと、消防隊員らは水や酸素を提供し、必死の救助作業を試みた。

 そして2時間以上におよぶ救出劇の後、ついにアライグマの頭が下水道格子から外れた。

 ニュートン消防署のエリック・フリック署長は、後にメディアで次のように語っている。

15年勤務の中で、初のアライグマ救助となりました。アライグマを解放するための特別な道具もなかったため、救出の99%は石鹸水を使用して行いました。アライグマは抵抗が激しく、思わぬ時間がかかりましたが、無事救助できてホッとしました。我々は、どんな小さな生き物でも救助に尽力します!!

 救助中は、アライグマが暴れたために鎮静剤が使用されたそうだ。それが切れるまで、ウォルサム動物管理局はアライグマを24時間モニタリング。その後、健康であると判断されたアライグマは、2日に自然へと解放された。

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 消防署や動物管理局らがソーシャルメディアにこの1件を投稿すると、多くのユーザーらから救助隊への感謝と称賛の声が寄せられた。

【過去のアライグマはまりシーン】

 これまでもアライグマはアメリカ国内で何度かはまりこみ、そのたびに救出劇が繰り広げられている。以下の動画は2016年に投稿されたもの。

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Raccoon Rescued From Sewer Grate

 以下の動画はイリノイ州ザイオン市で2017年に動画投稿されたものだ。

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Rotund Raccoon Gets Caught In Grate

 習性も関連性があるのかどうかはわからないが、アライグマ一族の場合には、格子・マンホールに要注意なのだよ。

References:thrillistなど / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:またしてもアライグマはさまる。下水道の格子にスッポリはまり込んだアライグマの救出劇(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52277814.html