オンリーオーストラリア?天井穴から手やモフ毛を出すポッサムと友好な関係を築く女性

天井穴からモフ毛を出すポッサム / Floof the possum/Facebook
 さすが野生生物の宝庫、オーストラリアならではのほのぼのニュースが届いた。

 クイーンズランド州のとある2階建ての民家の1階と2階の間の天井に、ポッサム(フクロギツネの一種)が住みつき、天井に穴を開け、そこからモフ毛や爪の伸びた手を出しているのだ。


 そのかわいい様子をSNSに投稿した住民女性は、その後ポッサムの個別アカウントも設置。友好的なポッサムとの関係をシェアしている。
【1階と2階の間の天井からポッサムが「こんにちは」】

 オーストラリアのクイーンズランド州スプリングウッドに住むサブリナ・レイヴンさんは、2階建ての住居に両親と暮らしているが、1階をサブリナさんが、2階を母親と継父が使っている。

 サブリナさんが、1階と2階の間にある天井に穴が開いて、そこからモフ毛が出ていることに気付いたのは、今から1年ほど前のことだったという。

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 浴室の白い天井に開いたその小さな穴からは、時に鋭い爪のある足や顔がのぞくこともあり、サブリナさんはその生き物が野生のポッサムであることを知った。

 ポッサムは有袋類の樹上動物だ。
夜行性で日中は木の洞(うろ)などに作った巣に隠れている。

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 このオポッサムは天井の上にある狭い換気用の空間から侵入し、そこを安全な巣(寝床)と決めたようだ。

 そして自ら齧って作った天井穴も気に入っているようで、モフ毛を出したと思えば、指なんかもひょっこり出してくるという。

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【天井穴を通してポッサムと友情を育み中】

 自宅に住みついているポッサムのことをサブリナさんから聞いた母は、フワフワしているという意味の「フラッフ」という名をポッサムに付けた。

フラッフは、天井を齧って穴を開けたようで、そこから体の一部を覗かせています。ちらっと顔を出してすぐにひっこめることもあります。
私にモフモフの毛を触らせてくれて、とてもかわいいし、友好的な関係を築いています。

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 このように話すサブリナさんによると、夜行性のポッサムは日中はほとんどこの穴の真上で眠って過ごしており、とても静かにしてくれているので、これまで何の問題もないという。

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 ただ、ポッサムが排尿するため、天井にはシミができてしまっているが、サブリナさんは「野生生物なので仕方ない」と理解を示している。

母は、かわいいけれど天井に穴を開けたポッサムを複雑に感じているようです。いずれ天井パネルを交換して、最終的にはフラッフの出入りしている通路を見つけて、家の近くに別の巣を作ってそこへ誘導してあげたい。

 1月5日に、サブリナさんがフラッフの画像をFacebookのプライベートグループアカウントに投稿すると、たちまち拡散。


 その後、『Floof the possum』というアカウントを設置し、そこでもポッサムの様子をシェアしている。

 なお、ポッサムはしばしば民家の屋根や天井に住みつくことがあるということだが、それもやっぱりオーストラリアならでは、の話だろう。

written by Scarlet / edited by parumo

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