新型コロナワクチンを接種した従業員には奨励金。全米大手スーパーマーケットチェーンが発表


 昨年12月14日より新型コロナワクチン接種が始まったアメリカだが、2月7日現在で4千万回以上の接種が済んだようだ。とは言えこれは1回のみ接種の回数も含まれており、人口100人あたり12.56人(2月7日現在)とイスラエルの100人あたり64.26人(2月7日現在)に比べればまだまだだ。

 そこでアメリカでは大手企業が協力し、新型コロナワクチンを接種した従業員全員に奨励金を支払う動きが広がっている。

 このほど、アメリカ最大手スーパーマーケットチェーン『Kroger(クローガー)』は、ワクチン接種を受けた従業員に100ドル(約10600円)の一時金を支払うことを発表した。
【コロナの予防接種を受けた従業員に一時金】

 2月5日、スーパーマーケットチェーンのKroger(クローガー)は、従業員と顧客の安全を保護するために15億ドル(約1580億円)を投資し、従業員に報酬を与える旨を発表した。


今日、当社はその予算を5,000万ドル(約52億8000万円)に増やし、クローガーの従業員にコロナワクチンの接種を促すために一時奨励金を提供することにしました。

 ガソリンスタンドも営業しているクローガーは、この5000万ドルの予算を全米35州の全ての店舗の従業員に適応すると発表。コロナの予防接種を受けた従業員全員に、100ドル(約10600円)を支払うことを明らかにした。

 ただし、その一時金を受け取るには、社が推奨するメーカーの予防接種を受け、人事担当者にその証明を提示する必要があるという。

 また、健康上、宗教上の理由でワクチン接種をできない従業員の場合、新型コロナウイルスに関する正しい知識を身に着けるための教育・安全プログラムコースを受講し修了証をもらうことで、同額の奨励金を得ることができるという。

 これまで、クローガーの医療専門家は、医療従事者を含むエッセンシャルワーカーや一部の高齢者に既に20万以上のコロナワクチンを投与しており、最高医務責任者のマーク・ワトキンス医師はこのように述べている。

このパンデミックに対する最も効果的な防御は、コロナの予防接種と店舗や製造施設およびサプライチェーン全体で、確立した厳格な安全予防策を継続することです。

コロナの蔓延を抑えるため、全ての顧客と従業員にワクチンの接種を強く勧めています。可能な限り、確実にワクチン接種にアクセスできるよう全力を尽くします。


【他の大手企業でも同様の動き】

 米メディアによると、ディスカウントストアチェーン大手のDollar General(ダラー・ゼネラル)をはじめとして、食料品配達サービスのInstacart(インスタカート)や大手スーパーチェーンTrader Joe’s(トレーダジョーズ)などの大手企業も、従業員たちにワクチン接種を推奨するため、一時金や金銭的インセンティブの提供を発表している。

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written by Scarlet / edited by parumo

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