映像には、テーザーガンを搭載したドローンがアメリカとメキシコの国境を越えようとする移民を撃ち倒しているシーンが映し出されていた。
SNS上では、国境の壁ならぬ、ドローンの壁に非難が続出。企業の代表者が謝罪する事態に発展した。
テーザーガンを搭載したドローンが移民を撃ち倒す これは、アメリカのスタートアップ企業「BRINC社」が開発する警察支援ドローン「ウォール・オブ・ドローン」のプロモーション動画だ。Blake Resnick claims that Brinc was founded “in large part” as a lifesaving response to the 2017 Las Vegas mass shooting. But a company promo video reveals a different vision: selling Taser-armed drones to attack migrants crossing the U.S.-Mexico border. https://t.co/ZMBfDb8sqH pic.twitter.com/k3pnN2uubA
— The Intercept (@theintercept) December 14, 2021
動画では、ホセと名乗る男性を発見したドローンが、遠隔音声により身分証の提示を求めている。
しかし男性が身分証の代わりに銃をチラつかせたため、ドローンは警告を発した後にテーザーガンで攻撃。男性は倒れ込む。
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● BRINC社の設立者は、21歳のブレイク・レズニック氏。
同氏は2017年に60人が射殺された「ラスベガス・ストリップ銃乱射事件」を受けて、人命救助を行うために起業したのだという。
レズニック氏がFox Business News誌の取材に対し、BRINC社の企業倫理には、「責任ある態度で技術を世に提供する義務」や「殺傷を目的とする技術は開発しない誓約」が定められていると語っていた。
だが、2018年に製作されたというウォール・オブ・ドローンのプロモ動画では、国境を越えようとする移民に対し、危険な攻撃をくわえるシステムであることが確認できる。
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非難殺到し公式謝罪 SNSでは、これを見た大勢の人たちから「ディストピアな未来しかない」「これはひどい」や「恐ろしい」といった非難の声が上げられており、レズニック氏が「未熟だったと深く後悔している」と謝罪に追い込まれる事態となった。
『The Intercept』誌に宛てたメールで、同氏は動画が「設立以来会社が目指してきた方向性を示すものではまったくない」と釈明。
ウォール・オブ・ドローンは、あくまで試作品でしかなく、「未完成で、販売されたことも、実際に利用されたこともない」と述べている。
また動画で紹介されているドローンが、非倫理的であることにもレズニック氏は同意。だからこそ「業務の指針として企業倫理を定めた」とも説明する。
なお今回の映像は非常にショッキングな内容だが、あくまで俳優による演技で、実際にドローンから攻撃を受けたわけではないと説明している。
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Start-up Brinc pitched using ‘taser drones’ on migrants at US border
written by hiroching / edited by parumo
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