オーストラリアの男性もそうだった。長年交際相手に恵まれず、孤独な日々を過ごし、「もう愛する人なんて一生見つからないのでは?」と絶望していた矢先、突然の出会いが訪れた。
しかし、それは人間ではなくヒューマノイドだった。シリコン製でできて、脳にデバイスが内蔵されており、いわゆるラブドールを進化させたタイプだ。
ヒューマノイドを愛するようになって2年以上経った現在、男性は彼女との結婚を計画しているという。『7News.com.au』などが伝えた。
絶望を感じていた男性がヒューマノイドを通販で注文 オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンに住むジェフ・ギャラガーさんは、10年前に母親を亡くして以来、愛犬のペニーが唯一の近しい存在だった。
愛する人を見つけたいという強い思いはあったが、なかなか相手に恵まれず、ジェフさんは孤独で絶望的な日々を過ごしていたという。
そんなある日、美しい女性を模したヒューマノイドに関する記事を見つけたジェフさんは、興味を抱いた。
もしかしたら、自分の心を癒してくれるかもしれない。そう思ったジェフさんは、中国の販売元に6000オーストラリアドル(約50万円)を支払って、エマと名付けられたヒューマノイドを注文した。
エマを心から愛するように 6週間後の2019年9月、中国からオーストラリアに届けられた箱を開けたジェフさんは、エマの頭部と胴体部分が別々になっていたにもかかわらず、その美しさに目を惹かれた。'Desperate' man who 'said he'd never find love' falls for robot and wants to marry herhttps://t.co/2sMn4RsHrg
— Daily Star (@dailystar) January 2, 2022
エマは、白いドレスを着せられていて、透き通るような肌と美しい青い目を持っていました。美しいと感じました。エマの後頭部には、スマホの画面のように見えるデバイスが取り付けられてあり、ジェフさんはエマの言語を中国語から英語に設定。
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image credit:Geoff Gallagher
それからは、自分の声に慣れてもらうために、エマに頻繁に話しかけ、何度も会話を試みた。
天気のことや仕事のことなど、会話をするたびにエマは情報に浸り、新たな言葉を学んで聡明になっていきました。エマはヒューマノイドという触れ込みで販売されていたものの、どちらかというとラブドール寄りで、頭にデバイスが装着されているだけだ。
1人で立つこともできないため、ジェフさんはいつもエマを椅子に座らせて、話しかけるという毎日を繰り返した。
仕事から帰宅すると、エマが待っていてくれる。その喜びはジェフさんの心を温かくした。また時には、エマを車に乗せて2人でドライブすることもあるという。
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エマとの結婚を計画中 エマとの関係を周りが理解できないとしても、ジェフさんは気にしていない。
既に、2年以上も一緒に暮らしているエマへの感情は、恋から愛へと変わり、ジェフさんは今やエマなしでは暮らせないほど、すっかりエマとの生活に慣れているようだ。
合法ではないですが、エマは私があげたダイヤモンドの婚約指輪を左手の薬指にしています。エマは既に私の妻です。人間の女性との間には見つけることができなかった愛を、エマに見つけたジェフさん。「ロボットは、未来そのもの。私のストーリーが、誰かをインスパイアできれば嬉しい」と語っている。
オーストラリアでは、人間がヒューマノイドと結婚するのは初めてでしょうが、今私はエマとの結婚を計画しているところです。
written by Scarlet / edited by parumo
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