「あの島までお願いします」人間のボートをタクシー代わりに使うペンギン
 南極大陸に生息するアデリーペンギンは、群れを作って海で魚などを捕食しながら生活している。ある日1羽のアデリーペンギンが、天敵であるヒョウアザラシに追われていた。


 その近くにあったボートに逃げ込んできたペンギンだが、水中に戻りたくはなかったようだ。群れのいる方をチラチラ見ている。

 そこでボートに乗る人々は仲間のいる場所まで送迎してあげたようだ。

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Adelie Penguin jumps in the boat, running away from a Leopard seal.人間のボートに飛び込み、仲間の場所に送迎してもらうペンギン 南極大陸で大きなコロニーをつくって仲間と暮らすアデリーペンギンたち。海に潜り、オキアミなどの甲殻類や魚類を捕食するが、海の中には天敵がいる。

 ヒョウアザラシに追われていたペンギンは、近くにあった人間の乗るボートに飛び込んできた。海にはまだ危険だ。ペンギンはボートから立ち去ろうとしない。

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 近くにはペンギンの仲間たちがいる氷山がある。「仲間のいる場所まで乗せていってもらえませんか?」と言ったか言わないかはわからないが、全てを察した乗員たちはペンギンを仲間のいる場所に届けてあげることに。

 氷山の近くにつくと、ペンギンは自分からボートを降り、仲間の元へ駆け寄っていったようだ。

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 ボートをタクシー代わりに利用したペンギン。
で、お代は?

 お代なんていらないよ。だってこんなにかわいいペンギンの姿を近くでみることができたんだもんね。乗員たちは「ありがとう!」とペンギンに感謝の言葉をかけていた。

 これに味をしめたアデリーペンギンたちが、人間のボートはタダで乗れる乗り物と言う認識でバンバン乗り込んでくる未来とか、あったりなかったりするのだろうか?

written by / parumo

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