川の凍った場所から身動きが取れなくなった猫、梯子を使っての救出大作戦
 まだ雪が残る寒い日に、カザフスタンで川の隅にある凍った場所から身動きが取れなくなっている黒猫が発見された。

 凍っている場所はほんのわずかで、川がごうごうと流れている。
このままでは猫が流されてしまう危険性が高い。

 川は道沿いから低い位置にあるため、降りて助けることもできない。そこで第一発見者である男性は、通行人たちに協力を求めた。

 するとみんなが協力してくれ、猫の救出大作戦がはじまったのだ。

川の端の氷の上に閉じ込められてしまった猫 ローラ・メイリーンさんの夫は、カザフスタンの自宅近くを散歩していたとき、窮地に陥っている黒猫を発見した。川の端にある小さな氷の塊の上から身動きが取れなくなっていたのだ。


 1月下旬の冬の寒い最中で川の一部は凍っており、道路上も雪が残っていた。

 猫がどのようにしてこの場所にたどり着いたのかは不明だが、川の流れは早く、その身に危険が迫っていた。

 メイリーンさんの夫は自力で助けようとしたが、猫のいる場所は道沿いから数メートル下にあり、直接助けることは不可能だ。

 そこで通りすがりの人々に、猫の救出に協力してほしいと頼んでみた。

 すると、その呼びかけに応じたやさしい人たちが、梯子を持ってやってきた。彼らの作戦は梯子を使って下に降りて、猫を抱えて上に上がることだった。


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自ら梯子に飛び乗った猫 結局猫を救出することには成功したのだが、彼らの思っていた方法とは少し違ったようだ。

 梯子を下ろすやいなや、猫はすぐさま梯子に飛び移ってきたのだ。
 そこで彼らは猫付きの梯子を落とさぬよう慎重に引き上げた。

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 この猫も梯子を引き上げてもらうまではじっと落ちないように身を構えていた。

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 安全な位置まで引き上げると、通行人の1人が猫を梯子から降ろしてあげた。猫の救出作戦は大成功だ。


 人間が梯子を使って下に降りる手間もなかった。

 黒猫は頭が良いというが、この猫は梯子につかまれば引き上げてくれることを理解していたのかもしれない。

 地上に降り立った猫は、「サンクス、あばよ」と言ったかどうかはわからないが、すたこらさっさとその場をすぐに立ち去っていった。

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 猫は明らかに窮地に瀕しており、人間の手を借りることはやぶさかではないが、必要最低限の援助を受けようと思っていたのかもしれない。

 自分で何とかできるところは自分でするから、あとはよろしく!ってな感じなのかな?あまり借りを作りたくないタイプ?

 猫が梯子から足を踏み外したり、引き上げた時にあばれでもしたら、もっと悲惨なことになっていたはずだが、この猫は大丈夫だった。

 結果的に人間も思っていたよりも少ない労力で猫を助け出すことができたわけだ。


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Спасли кота по речке Есентай!
 メイリーンさんの夫は黒猫の子の行動に感心し「いい子だ!」と思わず叫んだそうだ。

 親切な地元の皆さん、黒猫を助けてくれて本当にありがとう!

written by parumo

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