猫先輩による英才教育で香箱座りを完全マスターした犬
 猫は足を折りたたんで身体の下にしまいこむ座法「香箱座り」をすることで知られているが、先住猫に英才教育を施された犬の場合には、この座法を完全にマスターできるようである。

 アメリカに住む2歳の犬は、子犬の時にこの家に引き取られたのだがその時すでに猫パイセンがいた。
猫パイセンは犬の教育係として、様々な作法を叩きこんだ。

 だがその作法はすべて猫対応だったために、この犬は猫化してしまったようなのである。

猫の英才教育で香箱座りを完全マスターした犬 メリーランド州ボルチモアに住むレイチェルさんは、予期せぬ出産で生まれた子犬のうち、最後まで引き取り手が現れなかったボーダーコリーのミックス犬を家族に迎え入れた。

 アウガと名付けられた犬が家族に加わった時、すでにこの家にはルーシーという先住猫がいた。

 ルーシーはアウガよりずっと年上で、まだ小さかったアウガをどう扱っていいかわからず、最初はなかなかなじめなかったそうだが、ルーシーを慕うアウガに心を許すようになっていった。

 アウガはルーシーの行動を見よう見まねで覚えていった。
ルーシーもアウガにパイセンとして猫的教育を施していった。

 その結果、2歳となったアウガは猫の座法である「香箱座り」を完全マスターしたのだそうだ。

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 日本では香箱座りというが、海外ではその形がカットする前の食パンの塊(Loaf)に見えることから、キャットローフ(Cat Loaf)と呼ばれている。

 つまり世界中の猫が行う基本中の基本である座法なのだ。猫と一緒に育った犬はいつのまにかこの香箱座りを習得するものもいる。

 というか猫がいなくても一部の犬は前足を折り曲げて体の下に入れる、香箱座りに似た座り方をすることがあり、リラックスしている状態の時に行うという。


 また、この座り方は体温を保持しやすくなり、体が温まる効果があるそうだ。

 アウガの正統的な香箱座りのスライドショーをみたユーザーらは「私の犬も2匹の猫に育てられたので、猫がよくやるように、大きなぬいぐるみを前脚でこねこねする」、「逆に私の猫は犬に育てられたので、犬が口を開けてハアハアするとそれを真似しようとする。犬が吠えるのを真似るような鳴き声を出す」といったコメントを投稿した。犬の教育係として厳しく指導する猫パイセン レイチェルさんが投稿したTikTokの他の動画を見ると、ルーシーパイセンがなかば厳しめに、アウガを監督している様子がうかがえる。

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 レイチェルさんによると、2022年6月に家に迎えられたアヴカは、以後確実にルーシーの教育的指導に影響されており、他にも猫のような行動がいくつかみられるという。

 アヴカはルーシーがするように、ソファの背もたれの上端に座ったり歩いたりするし、他の犬と遊ぶ時も、猫がするように前脚をチョンチョンと動かしたりするそうだ。


 なんだかんだでアウガとルーシーは仲良く一緒に暮らしているようだ。力関係は当然アウガ<ルーシーでこれは絶対に崩れることはなさそうだけども。
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written by parumo

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