産休で休まれると自分の仕事が増えてしまう。毒を盛り流産させようとした女性
 同僚が産休を取ると自分に回ってくる仕事が増える。それはどうしても回避したいと考えた女性は、同僚に流産させることを思い付き、その短絡的な計画を実行してしまう。
妊娠している同僚の飲み物に毒を混ぜたのだ。

 妊娠中の同僚女性はオフィスで飲む水の味がおかしいことに気が付き、iPadのカメラをオンにして自分のデスクの席を外したところ、この女性が毒を持っている現場がとらえられていた。

 中国の湖北省で起こったこの事件。あまりにも身勝手な犯行理由に、中国国内でも犯人に対する大きな非難が沸き起こっているようだ。

オフィスで飲む水の味がおかしい 今回の事件が起こったのは、湖北省西南部に位置する恩施土家族苗族自治州で、水資源の調査などを行っている政府機関のオフィスである。

 ここに勤めている職員の女性が妊娠し、産休を取る予定になっていた。
だがそのことが公になったあたりから、女性はオフィスで飲む水の味がおかしいと感じ始めた。

 オフィスの水道水のせいではないかと疑った女性は、自宅から水筒に入れた水を持参するようになった。

 しかしその水筒の水も、オフィスで飲むと変な味がした。

 確かに妊娠中は味覚が変わることもあり得るが、味がおかしくなるのはオフィスで飲むときだけなのだ。

[画像を見る]

photo by iStock自分の席にカメラをしかけてみたところ、驚きの事実が判明 そんなとき、仲の良い同僚が「誰かが毒を盛っているんじゃない?」と冗談交じりで言ったことから、彼女はもしかしたら?と、自分のデスクが写る位置にiPadを置き、席を外している間の様子を撮影してみることにした。

 しばらくして席に戻り、iPadの映像を確認した彼女は言葉を失った。


 同僚の1人が彼女のデスクに近づいて水筒のフタを開けると、なにやら粉のようなものをその中に入れていたのだ!

[画像を見る]

image credit:微博

「私の仕事が増えるから、産休を取らせたくなかった」 事態を把握した女性は、すぐに警察に通報した。取り調べに対し、この同僚は確かに毒を入れたことを認め、「彼女が産休に入ったら自分の仕事が増えるから、流産させようと思った」と語っているという。

 先月18日、彼らの職場である政府機関はこの事件を重く受け止め、警察の捜査の推移を見守っているとのコメントを発表した。

 実際に被害者に物理的・身体的な危害が及ばなかったとしても、加害者の意図が明白だったと認められれば、障害罪が成立する可能性があるそうだ。

[画像を見る]

image credit:微博

 事件が発覚すると、中国国内でも報道されて大きな話題となり、SNSなどにはさまざまな声が寄せられている。
・同僚が犯人なんて怖すぎる…。
きちんと調査をしてほしい。

・なぜ同僚に対してそこまでの悪意を抱けるんだろう。

・産休を取らせたくないから毒を盛るって、刑事ドラマの見過ぎでは?

・いったいどんな毒が使われたの?

・こんなことはきっと昔からあったはず。今は監視カメラが増えたから明るみに出ただけだよ。
 →いや、今回は被害者が自分のタブレットで録画して発覚したんだよ。

・食べ物や飲み物は、常に目の届くところに置いておくように注意しないと……。


・昔の宮廷で起こっていたようなことが職場でも起こる。人間の心の闇は想像以上に深いようだ。
 中国で政府機関の職員ともなれば、それなりの教育を受けてきた人材でないと採用されないのではないかと思われる。

 自分の仕事を増やしたくないばかりに、「同僚に毒を盛って流産させよう!」という発想に至るだけでも短絡過ぎるが、それだけでは済まない結果になる可能性までは想像できなかったのだろうか。
[動画を見る]

网传湖北恩施一事业单位女子向怀孕女同事水杯投放不明物质,官方回应:公安部门已经介入,相关人员正在接受调查

References:‘Poisoner’ China woman accused of tainting drink of pregnant colleague to avert extra work maternity leave would bring is probed by police / Woman Poisons Pregnant Co-Worker to Prevent Higher Workload Caused by Maternity Leave / written by ruichan/ edited by parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。