列車が竜巻に巻き込まれる瞬間をとらえた衝撃映像
 アメリカ、ネブラスカ州では先月、複数の竜巻が発生し家屋が倒壊するなどの被害がでた。なんとその竜巻の1つに列車が巻き込まれたのだ。


 列車は停車中だったが、あっという間に竜巻に巻き込まれてしまったのだ。その時の様子を運転室にいた運転手が撮影し、その映像を公開した。

 運転室の窓ガラスは粉々に割れ、31両の車両が脱線したそうだが、幸いにも怪我人は出なかったそうだ。

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Train Conductor Finds Himself Caught In Tornado's Path 竜巻に巻き込まれた列車 2024年4月26日、ネブラスカ州では複数の竜巻が発生した。同州ウェイバリー近郊で列車の運転をしていたエリック・カーライルさんは、巨大な竜巻が列車に接近し、直撃する瞬間を撮影した。

 この時、列車は信号待ちで停止していたが、竜巻はどんどん列車の方へと迫ってきた。


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 そしてあっという間に列車を巻き込んでいったのだ。映像には運転室の窓ガラスが粉々に粉砕されている様子が映し出されている。

 列車の31両が脱線したそうだが、幸いにも怪我人は出なかったそうだ。カーライルさんは27年間列車の運転手をしているが、こんな経験は初めてだという。

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 竜巻の大きさは藤田(F)スケールによって計算される。これは1971年にシカゴ大学の藤田哲也博士が考案したもので、竜巻やダウンバーストなどの突風により発生した被害の状況から風速を大まかに推定するものだ。


 F0からF5まであり、被害が大きいほどFの数字があがり、風速が大きかったことを示す。この列車を直撃した竜巻はF3だったという。

 F3は風速70~92m/s(約5秒間の平均)で、壁が押し倒され家屋が倒壊するレベル。鉄骨もつぶれ、自動車は持ち上げられるほどで、森林の大木でも折れたり倒れたりする。

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 ちなみに日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていない。

Written by parumo

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