アメリカと言えば最近犯罪が多発しているイメージが強いが、アメリカならではの良いところが失われているわけではない。それは見知らぬ人に親切行為を行ったり、困っている人を助けようとするマインドだ。
マサチューセッツ州ボストンの警察署に、5月2日の日付が変わった瞬間に1本の通報が入った。事件か?事故か?対応した担当者の耳に飛び込んできたのは、予想もしない通報者の言葉だった。
「誰かに誕生日おめでとうって言ってほしいんだ…」
警察に私用のお願い事をするのは迷惑行為に他ならないのだが、この日は立て込んだ事件や事故がなかったこともあるのだろう。ボストン警察の対応はまさにアメリカの良心を象徴する心温まるものだったんだ。
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日付が変わってすぐの通報に、警官たちは即座に対応 2024年5月2日の日付が変わった瞬間に入った通報は、「今日は誕生日だけど、誰も祝ってくれる人がいないんだ。誰かに誕生日おめでとうって言ってほしくて電話をした」というものだった。
ボストン警察署はこの通報に対し、オルティス巡査とブラチョ巡査の2人を派遣した。
時刻は0時46分。おそらく通報から46分ほど経っていたと思われる。警官たちを出迎えたのは、ちょっぴり不安そうな1人の青年だった。
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カップケーキとキャンドルで警察官からのハッピーバースデー!
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視聴者からも「おめでとう!」のメッセージが殺到 アメリカは誕生日などのイベントごとを大切にする国だ。それなのに誰も祝ってくれる人がいなかったクリスさんは、寂しくなってつい警察に電話してしまったのだろう。
通常なら私用でこんなお願い事は聞いてもらえない。
ただ「おめでとう」と電話越しで伝えるのではなく、もっと思いのこもった記念に残る誕生日にしてあげたかったのだ。
この投稿を見た視聴者からは、クリスさんのお誕生日を祝うメッセージと共に、ボストン警察を絶賛するコメントが殺到した。
この日の彼にどんな事情があったのか、詳しい背景はわからない。だが警官たちの温かい対応で、今年の誕生日はきっと一生心に残るものになったはずだ。
クリスさんはこの後「警官たちのおかげで最高の誕生日になりました」と語ったという。まだまだ世の中、捨てたもんじゃない。アメリカの良心は健在だ。
アメリカでは「ランダムアクト・オブ・カインドネス(Random Act of Kindness)」の精神が根付いている。
これは日本の恩送りに近い意味だ、誰かから受けた親切や恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ることで、やさしさの連鎖を広げていくことだ。
ほんの小さな親切が、誰かを救うことがある。その手を差し出すのには勇気が必要だが、皆が自然にできるようになれば、世界は地球のようにもっと丸くなるんじゃないかな。
References:‘I want someone to say Happy Birthday’: Man’s 911 call brings police to his doorstep. Watch / written by ruichan/ edited by parumo
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マサチューセッツ州ボストンの警察署に、5月2日の日付が変わった瞬間に1本の通報が入った。事件か?事故か?対応した担当者の耳に飛び込んできたのは、予想もしない通報者の言葉だった。
「誰かに誕生日おめでとうって言ってほしいんだ…」
警察に私用のお願い事をするのは迷惑行為に他ならないのだが、この日は立て込んだ事件や事故がなかったこともあるのだろう。ボストン警察の対応はまさにアメリカの良心を象徴する心温まるものだったんだ。
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日付が変わってすぐの通報に、警官たちは即座に対応 2024年5月2日の日付が変わった瞬間に入った通報は、「今日は誕生日だけど、誰も祝ってくれる人がいないんだ。誰かに誕生日おめでとうって言ってほしくて電話をした」というものだった。
ボストン警察署はこの通報に対し、オルティス巡査とブラチョ巡査の2人を派遣した。
時刻は0時46分。おそらく通報から46分ほど経っていたと思われる。警官たちを出迎えたのは、ちょっぴり不安そうな1人の青年だった。
警察官:やあ、調子はどうだい?君の名前はなんていうの?ここで本当に青年が誕生日なのかどうかを確認する警官たち。確かにクリスは今日が誕生日だった。
青年:クリスというんだ
警察官:クリスだね? 今日何歳になったんだい?
青年:25歳だよ
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カップケーキとキャンドルで警察官からのハッピーバースデー!
警察官:君はナッツのアレルギーとかある?クリスさんを安心させようと、警官たちは明るい声で会話を続ける。
クリス:ないよ!
警察官:キャンドルに火をつけたいんだけど、風がひどいね。ご近所さんを起こしちゃいけないし、玄関の中に入っていいかな?クリスは警官らを玄関の中に迎え入れた。
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警察官:25歳になったんだねそんな他愛もない会話をしているうちに、キャンドルに火がつけられた。警官たちはクリスのために「ハッピーバースデー」を歌いだす。
クリス:オフィサーたちはいくつなの?
警察官:俺はもうアラフォーだよ、相棒の方は少し若いけど
さあ、願い事をして!一気に火を吹き消すんだ!クリスさんは満面のほほえみを浮かべてケーキのろうそくを吹き消した。
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警察官:他に何か必要なものはある?感極まった笑顔で答えるクリスさんに、警官たちも安心したようだ。
クリス:何もありません。このケーキだけで十分です
それ一度に食べるなよ!じゃあなと、警官たちも笑顔でクリスさんの家を後にする。
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視聴者からも「おめでとう!」のメッセージが殺到 アメリカは誕生日などのイベントごとを大切にする国だ。それなのに誰も祝ってくれる人がいなかったクリスさんは、寂しくなってつい警察に電話してしまったのだろう。
通常なら私用でこんなお願い事は聞いてもらえない。
だが誕生日におめでとうも行ってもらえない青年に対し、警官らは心から心配し、励まそうと思ったのだろう。
ただ「おめでとう」と電話越しで伝えるのではなく、もっと思いのこもった記念に残る誕生日にしてあげたかったのだ。
この投稿を見た視聴者からは、クリスさんのお誕生日を祝うメッセージと共に、ボストン警察を絶賛するコメントが殺到した。
・クリス、お誕生日おめでとう!クリスさんのもとを訪れるまでの短い時間、しかも真夜中にケーキとキャンドルまで用意して行った彼らの気配りには本当に頭が下がる思いでいっぱいだ。
・彼の誕生日を特別なものにしてくれたボストン警察に感謝します
・最高の笑顔だね!
・だからボストン警察のことが大好きなんだよ!
・誰だって幸せな誕生日を迎えるに値するんだ
・良い仕事をしたね
・私の自閉症の娘もボストン警察に救われた。新しい薬の副反応で交通量の多い車道に飛び出してしまったんだ。あの時親身になって対応してくれた2人の警官には、今でも感謝しているよ
この日の彼にどんな事情があったのか、詳しい背景はわからない。だが警官たちの温かい対応で、今年の誕生日はきっと一生心に残るものになったはずだ。
クリスさんはこの後「警官たちのおかげで最高の誕生日になりました」と語ったという。まだまだ世の中、捨てたもんじゃない。アメリカの良心は健在だ。
アメリカでは「ランダムアクト・オブ・カインドネス(Random Act of Kindness)」の精神が根付いている。
これは日本の恩送りに近い意味だ、誰かから受けた親切や恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ることで、やさしさの連鎖を広げていくことだ。
ほんの小さな親切が、誰かを救うことがある。その手を差し出すのには勇気が必要だが、皆が自然にできるようになれば、世界は地球のようにもっと丸くなるんじゃないかな。
References:‘I want someone to say Happy Birthday’: Man’s 911 call brings police to his doorstep. Watch / written by ruichan/ edited by parumo
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