トルコのホテルで出会った運命の猫、チェコに連れ帰り家族の一員に
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 世界でも有数の「猫フレンドリー」な国として知られるトルコ。街角にもお店にも、そしてホテルにも当たり前のように猫がいる。

 そんなトルコにチェコから旅行で訪れていたカップルが、ホテルで1匹の猫と運命の出会いをしてしまった。

 国内ならともかく、海外で出会った猫を「引き取りたい」と思っても、実行に移すにはいくつものハードルを越えなければならない。

 だがこのカップルはあきらめなかった。5か月という時間と費用はかかったものの、トルコで一目ぼれした猫を、正式にチェコの自宅に引き取ったのだ。

トルコのホテルで出会った猫に一目ぼれ

 2025年秋、チェコで暮らすヘレナさんは、何ヶ月も前から楽しみにしていたトルコ旅行を、恋人のアダムさんといっしょに満喫していた。

 ある日のこと、アンタルヤのホテルのプールで泳いだあとで、2人がラウンジチェアに戻ると、そこには1匹の茶トラ猫が堂々と寝そべっていた。

 ふわモコ毛並みのその猫は、まるでそこが自分専用の席であるかのように、ぐっすりと眠っていて動こうとしない。

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 猫にやさしいトルコのこと、ホテルの敷地でも猫を見かけることはよくあったが、2人はこの猫に何か特別なものを感じ、「パック」という名前をつけることにした。

ホテルにいた他の猫たちは、食べ物を見かけた時だけ宿泊客に関心を示す程度でした。ですが、パックは食べ物もおやつも何もないのに私に近づいてきたんです

 どうやらパックは、ただ誰かと一緒にいたくて、ふらりとやって来たようだった。そしてヘレナさんが隣に座った途端、まるでずっと昔から知り合いだったかのように、彼女に寄り添ってきたという。

彼はぐっすり眠っていて、足がぴくぴく動いていました。ふみふみまでしてくれて、それがすごく嬉しかった。



最初から私を好きになってくれたんだと思うと、とても温かくて幸せな気持ちになったの。彼に選んでもらえたみたいで、すごく特別なことだと感じたわ

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毎日楽しませてもらっているお礼に耳ダニの治療

 ヘレナさんたちはすぐにパックに夢中になり、当初は冗談交じりで「うちの猫」と呼ぶようになった。

 もちろん、トルコのホテルで出会った猫をチェコに連れて帰るなんて、この時は思ってもいなかったのだ。

 しかし、パックの耳の中に耳ダニを見つけたとき、冗談のはずだった「うちの猫」という呼び方は、俄然現実味を帯びてきた。

彼の耳の中が真っ黒なのに気づいたんです。彼のおかげで毎日が楽しくなったので、せめて耳ダニだけでもどうにかしてあげたいと思ったんです

 だがヘレナさんは、パックの安全を本当に守りたいのなら、耳ダニの治療だけで済ませることはできないのはわかっていた。

 パックとこれからもずっと一緒にいたかったからだ。

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正式に引き取ってチェコに連れて帰る決心をする

 そこで彼女はパックを正式に引き取ることを考え始め、泊まっていたホテルの支配人に相談してみることにした。

 当初、ヘレナさんはどうせ断られるだろうと思っていた。ところが、支配人の返答は彼女を完全に驚かせた。

支配人は、お望みならここにいる猫を好きなだけ連れて行っていいと言ってくれたんです。とても魅力的な申し出でしたが、パックだけで十分でした

 それだけではなかった。支配人はヘレナさんを「Paws of Hope[https://www.pawsofhoperescue.com/]」という保護団体に紹介してくれたのだ。

 そして間もなく、パックをチェコに連れ帰る計画が動き出した。

パックはアンタルヤのペットホテルで獣医の診察を受けたあと、イスタンブールへと移送された。

 その時点で、ヘレナさんたちはすでにチェコに戻っており、飼い猫のガッツと一緒にパックの到着を待つことになった。

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5か月後、無事にチェコで再会を果たす

 予想より少し時間がかかったものの、パックはイスタンブールでワクチン接種など必要な処置を終え、2026年2月、いよいよ出国の許可が下りた。

 だがこの時、ヘレナさんたち自身がイスタンブールまでパックを迎えに行くのは、時間的・物理的にも難しかった。

 そこでPaws of Hopeのボランティアがパックをイスタンブールからプラハまで飛行機で運び、ヘレナさんたちに届けることになった。

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 出会いから5か月経った2026年3月2日、パックはついにプラハに到着し、ヘレナさんとの再会を果たすことができた。

パックは私たちの家にとてもうまく馴染んでくれました。パックは甘えん坊で、頭を撫でてもらうのが大好きなんです。それに、ガッツと同じように、どこへ行くにも私の後をついてきます

 そして周囲の予想に反して、彼はすぐにヘレナさんの家に馴染み、先住猫のガッツとも意気投合して、親友のような存在になったという。

今はまるで本当の兄弟みたいに振る舞っています。追いかけっこをしたり、食べ物やおもちゃを分け合ったり。

しょっちゅう取っ組み合いもするので、それが遊びなのか喧嘩なのか、何度もグーグルで検索してしまいました

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CDS関与案件か?

 この話を聞いたreddit民たちは、「またしてもCDSがうまくやった!」と、賞賛のコメントを寄せている。

 CDSとは「キャット・ディストリビューション・センター(猫分配センター)」の略語であり、日本のNNN(ねこねこネットワーク)にあたる、適性のある人間のもとへ猫を送り届けるための裏組織のことである。

  • パックにガッツだって! 10点満点で100点の名前だ。『ベルセルク』は自分の一番好きなアニメ・マンガだし、自分もメインクーン飼ってるよ
  • ここでベルセルクネタを見るとは思わなかった。今日一日が一気にいい日になったよ。パックとガッツ、それに家族みんなに拍手だね
  • なんてきれいな子なんだろう。素敵な話だね。こんな優しい子を助けてくれてありがとう
  • まさにこの理由で、トルコとギリシャには行くなって言われてるんだよね。でもこんな魅力的な子に出会えたなんて本当に良かったね
  • 去年の夏、クレタ島で似たようなことがあったよ。小さな男の子が、「この猫を連れて帰って」と言ってきたんだ。その猫といつも一緒にいる姉妹猫も一緒に引き取ることになった。あれから7か月経つけど、2匹は今でもずっと仲良しのままだよ
  • なんてリラックスの仕方を知っている猫ちゃんなんだ
  • 私も秋にイスタンブールに行ったけど、見かけた猫を全部連れて帰りたかったよ!
  • トルコでの休暇か、そこが問題だよね。ここはもう「CDS国」として運営しているようなものだから
    • ほんとそれ!ホテルに猫がたくさんいて嬉しかった。家に残してきた自分の猫が恋しくてホームシックにならずに済む。
      いつかイスタンブールにも行ってみたい。今回はアンタルヤの近くにいたんだけど、彼は猫の多さにちょっとビビってるみたい
  • 自分はトルコには行かないほうがいいかもしれない、絶対に猫を連れて帰っちゃう。うちにはもう4匹いるのに
  • CDSはね、あなたがどこにいようともあなたを見つけ出すんだよ

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 コメント欄の予想通り、2匹の名前は日本のマンガの『ベルセルク』からとったものなんだそうだ。

 先住猫でメインクーンのガッツの身体が大きいので、元ネタの『ベルセルク』同様、小さなパックとの対比が面白いと思ったんだとか。

 ヘレナさんたちはこのトルコ旅行を計画したとき、まさか生きているお土産を連れて帰ることになるとは想像もしていなかった。

 しかし今、パックは2人にとってかけがえのない家族の一員となったのだ。これ以上の幸せは、望むべくもないだろう。

使ったお金のすべてと待った時間のすべてに、それだけの価値がありました

 ヘレナさんは満足そうに、こう語っているそうだ。

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References: Turns out you can take a vacation but CDS doesn’t[https://www.reddit.com/r/CatDistributionSystem/comments/1rpx2jd/turns_out_you_can_take_a_vacation_but_cds_doesnt/]

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