なぜ八重歯に?海外ではマイナスイメージ
2月1日、Counsel&Heal と Digital Journal で日本人の八重歯についての記事が掲載された。


アメリカを初め多くの国で、ドラキュラやオオカミを連想させる八重歯は歓迎されない。
ましてや女性がファッションとしてわざわざ歯を尖らせることなど論外だ。記事はこう問いかける。

日本人女性はなぜ何万円も払って八重歯にしたがるのか


そして、次のように八重歯を好む日本人女性を否定的に捉える。

一般に歯科治療は歯を強く良い状態にするためにあるが、日本の女性は逆だ。彼女たちは歯を尖らせるために高額な治療を受ける。

八重歯のために彼女たちの微笑みは歪んだ印象を与えるが、それがキュートで純粋なイメージだという。
男性もその歪んだ微笑みを賞賛する。


記事にもあるようにきっかけはAKB48の板野友美を初めとするタレントの八重歯だ。彼女たちに憧れる若い女性の間では確かに付け八重歯が流行している。

八重歯に対する歯科医の意識は?
アイドルやそのファンなど一部の日本人の流行を、日本人歯科医はどう捉えているのだろうか。

以下、「患者から付け八重歯の希望があったら?」の問いに対する歯科医師の回答である。(「歯チャンネル88」より引用)

・医療行為ではないし審美的にも勧めない。
噛み合わせや衛生的にもリスクが高い。

・健康に影響を及ぼすので、つけまつ毛やヘアカラー、ネイルなどと同じ感覚で施術するものではない。

・皮膚科で刺青を依頼するような違和感がある

・日本人の歯並びに対する意識の低さの表れ。


かなり辛辣な反対意見が目立つ。一方、施術するという意見も少数ながら見られる。

・ピアスや伊達メガネ、カラーコンタクトと同じ感覚。
否定には値しない。

・一時的なブームだろうから希望があれば施術してもいい。


国際的な意識としては八重歯は治すべき対象と見られるのが一般的だが、記事では付け八重歯の仕掛人とも言える歯科医増岡太郎氏のコメントを取り挙げ、

八重歯は日本独特の美意識


と締めくくっている。しかし、「日本」や「日本女性」と一括りにされることには違和感を覚える。実際にはこの記事と同じく1本2~5万円が相場の付け八重歯に対して「なぜ?」と感じる日本女性の方が多いのではないだろうか。

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