現在公開中の映画『新宿スワン』につづき、今月27日からは『天の茶助』が公開される伊勢谷友介。吉田松陰役として出演したNHKの大河ドラマ『花燃ゆ』は不調ながら、伊勢谷が代表を務める社会活動団体・リバースプロジェクトで松陰の松下村塾を復活させるなど、俳優業以外でも精力的に活動しているようだ。
一方、プライベートでは、古くは1999年に広末涼子とのバイク2人乗りデートが報じられたのを皮切りに、浜崎あゆみ、吉川ひなの、常盤貴子、木村佳乃などの女性たちと浮き名を流してきたが、長澤まさみとの破局以降、とんと噂も聞こえてこず。そんななか、現在発売中の「GINGER」(幻冬舎)7月号では理想の女性についてインタビューで回答。なんと、理想のタイプは勝間和代だと話している。
「僕がかなり理屈っぽいので(笑)、女性も同じように理屈っぽいぐらいの人のほうが好きですね。対等に物事を語り合える人がいい。『私、わかんな~い』とか『これ可愛い~♥』みたいな話しかできない人とは正直、苦手です(笑)。中身的には、勝間和代さんみたいな論理的に対抗できる女性が理想です!」
たしかに、先日『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)に出演した際も、パン好きの若手女優・大野いとがクロワッサン型のイヤリングを付けていたのを、すかさず伊勢谷は「耳にクロワッサン付けて素敵って思う気持ち全くわからん」とダメ出し。大野が「前世はフランス人だったと思う」と言えば、「そうね、フランス人だね」と白けた調子で腐し、有吉の役目である毒舌を自ら引き受けはじめていた。それは伊勢谷のSっ気が露わになった瞬間でもあったが、大野のパン語りには論理が感じられなかったのかもしれない。
しかし、じつは伊勢谷の恋愛・結婚観だって論理的には矛盾している。たとえば、前述のインタビューでは結婚願望について問われ、「本音としては、"結婚して子供を産むことが正しい"という今の世の中の風潮にちょっと疑問を感じていて」と回答。社会活動家らしく、生きていくのが大変な環境にある子どもと養子縁組する選択肢について言及し、「今ある価値観の幸せだけでいいのか、みんなと同じ幸せでいいのか、"考えること"はとても大事なことだと思うんです」と話している。
もちろんここまではいいのだが、問題は、弱点を訊かれて「掃除や洗濯を面倒くさがることです(笑)」と言い、こうつづけていることだ。
「女性と対等に論じ合いたいと思う反面、そばで飯を作ってくれたり家事をしてくれることにものすごく愛情を感じてしまう、そんなもうひとりの自分がいます」
「今ある価値観の幸せだけでいいのか」「考えることが大事」と言いながら、かたや家事を愛情表現だと言って女に押し付ける。それこそ古い価値観じゃないの?と矛盾を感じるが、そもそも女に理知的であることを求め、さらには家事までしっかりやれなんて、理想のハードルが高すぎやしないだろうか。
しかも、自分は論理的な人間であることをアピールする伊勢谷ではあるが、過去にはDV疑惑がもち上がったこともある。それは長澤まさみとの交際がスクープされた1カ月後、2013年4月に「週刊文春」(文藝春秋)が掲載した「長澤まさみの新恋人 伊勢谷友介はサディストだった!」という記事が発端だ。
この記事では、伊勢谷の元恋人だという現役の芸能人女性・Aさんが日常的に伊勢谷からDVを受けていたとし、彼女の関係者や知人の証言によれば、Aさんは伊勢谷との結婚まで考えていたものの、断念したのは伊勢谷の暴力があったからだという。目が赤く腫れるまで顔をぶたれたり、顔はまずいと思ったのか足を蹴られるようになった話や、サバイバルゲームが趣味の伊勢谷が部屋の中でもエアガンでAさんを撃つこともあったなど、その内容はかなりショッキングなものだった。
また、Aさんだけではなく、伊勢谷と1年近く交際したというモデルのBさんも伊勢谷からDV被害に遭っており、この事実を知ったBさんの親は激怒。最後は数百万円の慰謝料が支払われたというが、伊勢谷から逃れるために留学したBさんに、伊勢谷は復縁を迫るために海外まで追いかけてきたのだという。こうしたDV疑惑について記者にぶつけられた伊勢谷は、"半ばキレ気味に"「ああ、もう結構です!」と回答を拒否したと書かれている。
もし、この報道が事実ならば、彼はなにか心の闇を抱えているようにも思えてくる。たとえば、伊勢谷と交際していた広末涼子にしても長澤まさみにしても、伊勢谷と別れた後、そろって奇行に走っている様子が報じられた。
(大方 草)