日本を代表する長寿番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)が今年40周年を迎えた。この番組に出演することは芸能人や著名人にとって一種ステイタスとさえ言われているが、同時に懸念されるのが司会の黒柳徹子の年齢だ。
40年間一度も番組に穴をあけたことのないという黒柳だが、今年8月9日には82歳を迎える。また7月29日には予定していた「日本・カー・フレンド賞」への出席を体調不良で急遽キャンセルするという心配な情報も。
そんな黒柳が自ら『徹子の部屋』のXデイについて言及し話題をよんでいる。「週刊新潮」(新潮社)8月6日号に「『徹子の部屋』1万回の余話」と題された黒柳のインタビュー記事が掲載されているのだが、そこで黒柳はこれまでの番組秘話と共に、Xデイについて意外な"キーパーソン"の存在を語ったのだ。
その人物とはジャニーズ事務所の大御所、近藤真彦だ。
「引退するにあたっては決めていることがあります。それは、私の首に鈴を付ける役を、1万回の時にも出演してくれたマッチ(近藤真彦)がやるということです」
一体、どういうことなのか? 黒柳によれば、黒柳ほどの大ベテラン、年齢になると周囲は気を遣って引退勧告はできないだろうと近藤から言われたことがあったという。
「だから、私が番組で同じ質問を繰り返していたり、お芝居でセリフに詰まったりしているのに気が付いたら、マッチが『そろそろ引退したほうがいい』と言ってくれることになっているんです」
確かに黒柳と近藤は、黒柳が『ザ・ベストテン』(TBS系)の司会、近藤がトップアイドルだった十代の頃からの付き合い。近藤の母親が交通事故で逝去して以降、近藤は「芸能界のお母さん」と黒柳を慕い、毎月のように食事をしたり、時には旅行を共にすることもあったという。また近藤が結婚する際、これに反対していた相手女性の両親に黒柳は手紙を書いて説得を試みたというエピソードも。
そして番組スタートから1万回だった今年5月27日には、後輩の東山紀之とともにゲスト出演するほどの"仲"だ。
東山紀之と故・森光子の親しい関係が取り沙汰されたのと同様、ジャニーズの大物接近術といえなくもないが、いずれにしても、マッチが黒柳の引退勧告という大役を担うことになっているらしい。
このインタビューではもうひとつ、最終回についても語られている。
「『徹子の部屋』の最終回には、ユーミンさん(松任谷由実)がゲスト出演してくださることになっています。彼女とは20年来の付き合いで、一緒にお散歩したりする関係です」
黒柳とユーミンが一緒にお散歩とは、なんともシュールな光景だが、これまで『徹子の部屋』に出演したことがないユーミンに、黒柳が出演を打診すると「最後の日に出演します」との返事をもらったのだとか。
黒柳の口からは興味深いXデイ証言が次々飛び出すのだが、インタビューではその他、戦争体験者には必ずそのエピソードを聞くという黒柳が長谷川一夫から聞いた軍隊時代の話、池部良が乗った輸送船が爆撃を受けた話等、平和についての黒柳の"思い"も吐露されている。
最近でもローラの"ため口トーク"に寛容に対応し、辻仁成がゲストの回では辻をそっちのけで同じ事務所の日本エレキテル連合について熱く語るなどまだまだ話題性に事欠かない『徹子の部屋』。この調子だと、マッチが引退勧告をするのはまだまだ先の話のような気もするが......。
(林グンマ)