
■原点にあった"舞台の憧れ"
中学時代は、大阪の名門進学校に通っていた。「本が好きだったので、ずっと本を読んでいた」という幼少期を過ごす一方で、当時からすでに舞台への憧れも強かったという。
「舞台大好きな両親のもとに育って、演劇を見るのが娯楽の一番上にあるものだったので。小さい頃から色んな演劇を見て育ったのが今になって財産だと思います」と振り返った高畑。林先生が「根っこに家族で楽しんだ舞台があって、それがだんだん広がって今がある?」と尋ねると、「そうですね。それがなかったら今、違う道に行っていたかもしれないです」としみじみ頷いた。
いくつもオーディションを受け続け、9621人の中からミュージカルの主役に抜てきされて芸能の道へ。15歳で大阪から一人で上京し、持ち前の歌唱力で「ピーターパン」などミュージカルを中心に活躍。17歳で参加した作品が、舞台「奇跡の人」のヘレン・ケラー役だった。この作品には、特別な思いがあったという。
「小学生の時に『奇跡の人』を見て、衝撃がすごくて。
■ドラマ進出でも光った"歌唱力"
17歳で憧れの「奇跡の人」への出演がかなった後、「私はこの先何を目指せばいいんだ?って、燃え尽き症候群のような状態」になった時期もあったという高畑。
だがその後、ミュージカルを中心に舞台で活躍をつづけながらドラマ・映画にも挑戦し、活動の幅を広げていった。挑戦のきっかけがマネージャーの「変わった顔してるから、逆に映像いけるかも」の一言だったと明かし、スタジオを沸かせる場面もあった。
ターニングポイントとなった作品が、2013年のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」。この作品で高畑が演じた歌唱シーンは当時大きな話題になったが、このシーン、実はミュージカルでの高畑の歌唱力に感動した脚本家・森下佳子氏が急きょ追加したものだったという。
「あの歌、印象的だったというかビックリして。素敵だなって」と林先生。だが高畑は、反響に喜ぶと同時に、別の思いも抱いたという。
■「嫁にもらいたい人、いるかな?」
2021年12月に30歳を迎えた高畑。今年2月には、初めてのフォトエッセイ集「穴があったら入ります」を出版した。
30歳の節目を迎えるにあたりモヤモヤした時期もあったが、今は「"いい人がいて結婚したいから結婚する"は最高なんですけど、"30歳だからしなきゃ"で結婚した場合、あと70年あるぜって」と、年齢に縛られず人生を俯瞰する余裕も。
結婚については「いい人がいれば」と前向きに捉えつつ、「女優ってすごく変わった仕事じゃないですか。時間もバラバラだし、どこぞの知らん男とラブシーンしたりするし。そんな人を嫁にもらいたいって思う人って変わってるなって思うから、いるかな?って思います」と苦笑してみせた。
後半では親友の有村架純もVTR出演し「本当に歌声が澄んでいるというか、よどみのない真っすぐな歌声に浄化されてしまって。心をつかむ魅力がありますね」と語るなど、"ミュージカル女優・高畑充希"を強く印象づけたこの日の対談。
林先生に「今後やってみたいことは」と問われると「今韓国(のエンターテインメント)がすごいので、日本も日本独自の形で面白いものをどんどん作っていけたらいいな」と語り、「変えていきたいですね。
◇
「日曜日の初耳学」はTVerで放送から1週間、見逃し配信中!高畑充希が自身の原点を語った<インタビュアー林修>に加え、フリーアナウンサー・石井亮次が世の中の成功術をプレゼンする<林先生これ知らんでしょ?>では人気アニメ「呪術廻戦」の大ヒットのヒミツを解説!
【TVer】
「日曜日の初耳学」公式YouTubeチャンネルでは、国民的女優・上白石萌音や天才落語家・立川談春が登場した<インタビュアー林修>を公開中!
【公式YouTubeチャンネル】
「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。