奈良県平群町のメガソーラー建設工事をめぐる裁判。大阪高裁は「審査基準などに不合理な点がある」などとして、奈良県に対し開発許可を取り消す判決を言い渡しました。

この逆転勝訴を受けて住民らは24日、直ちに工事を止めるよう大阪高裁に執行停止を申し立てました。

■どんな裁判だったのか

周辺住民らは、メガソーラーの設置工事について「下流の川が水を流せる能力を十分に考慮できておらず、開発で水害や土砂災害のおそれがある」などとして、県に対し開発許可を取り消すよう求め提訴していました。

一審の奈良地裁は2025年3月、「裁量権の範囲の逸脱や濫用は認められない」などとして住民側の訴えを退けました。

しかし二審の大阪高裁は6月18日、「県の基準は、想定を上回る降雨量があれば、水害などの災害が発生するおそれがある」「県が適用した審査基準か判断過程に不合理な点があると言わざるを得ない」などとして、住民らの主張を認め、県の開発許可取り消しを認める判決を言い渡しました。

■きょう申し立てをした理由

しかし判決が確定するまでは許可の取り消し効力は発生せず、工事が続いているということで、住民らは24日、判決が確定するまで、許可の効力を停止するよう(執行停止)大阪高裁に申し立てを行いました。

裁判所は今後、双方の意見を聞くなどしたうえで判断する見通しです。

執行停止の申し立てをうけて奈良県は「詳細について確認中であり、コメントは差し控えます」としています。

編集部おすすめ