8月も終わりに差し掛かる中、まだ終わりが見えない残暑。気象庁が発表した9月~11月の3か月予報によると、今秋の近畿地方は平年より気温が高い状態が続く見通しだということです。

今の時期、特に気を付けたいのが「夏休み明けの子どもの体調不調」です。厳しい暑さから逃れられないまま新学期を迎える子どもたちの心と体の健康をどう守ればよいのか、葛西医院の小林正宜院長に詳しく聞きました。

夏の長い休みが明け「なんだか調子が悪い」考えられる原因は…

夏休みが明け「体がだるい」 子どもの不調は自律神経の乱れから...の画像はこちら >>

「何か調子が悪い」「熱があるわけではないけれど体がだるい、しんどい」…こうした不調の裏には「自律神経の乱れ」が潜んでいる可能性があります。

自律神経の乱れとは、活動状態のときに優位になる交感神経(アクセル役)と休息状態のときに優位になる副交感神経(ブレーキ役)がうまく切り替えられないこと。

唾液の量や腸の働き、瞳孔の動きに至るまで、人間のあらゆる体内活動に関わる自律神経ですが、酷暑中の長い休みは、この自律神経を乱すきっかけが実はたくさんあるので要注意です。

「夜更かし」「家で長時間ゲーム」子どもの不調の要因に

夏休みが明け「体がだるい」 子どもの不調は自律神経の乱れから?宿題や友達関係など“新学期への不安”も影響か「心配な様子なら無理に学校に行かせず…」親や大人ができるサポートは?【医師が解説】
MBS

子どもたちの体調不良は、夏休み中の生活習慣が大きく関係している可能性があると小林医師は指摘。「夜更かし」「エアコンの効いた室内で長時間ゲームをする」などの“ありがち”な行動が、自律神経を乱す原因になる可能性があるといいます。

また、小林医師は「睡眠時間が不規則になったり、暑いから運動せず家でゲームばかりしていたりすると自律神経の機能は落ちてしまいます。決まった時間に起きて寝る・一日三食・運動するといった規則正しい生活をしていると、この切り替えがうまくいく」と話しています。

“新学期への不安”精神的ストレスも関係

夏休みが明け「体がだるい」 子どもの不調は自律神経の乱れから?宿題や友達関係など“新学期への不安”も影響か「心配な様子なら無理に学校に行かせず…」親や大人ができるサポートは?【医師が解説】
MBS

気持ちの面での不安やプレッシャーも不調に大きく響きます。「宿題が終わらない」「久しぶりに学校へ行くので友達とちゃんと話せるか心配」といったストレスも、自律神経を乱す要因に。

ストレスがかかると自律神経が乱れてしまう、そうするとさらにストレスがかかるという悪循環に陥ってしまいます。

子どもが不調を抱えている場合は、その苦しさを受け止めることが大切だと小林医師は指摘します。

「夏休みは、学校に行きたくない子どもにとってはすごく楽で自由な時間ですよね。だけれど再び学校が始まるということで大きなストレスがかかってしまう

その中でメンタルが落ち込んでしまうお子さんが多くいる」
「お子さんに無理をかけず、あまりにも心配な様子であれば、無理して学校に行かせるよりも、様子を見て休む・遅れて行く・保健室やかかりつけの先生に相談するなどしましょう」

今夏も多く発生「台風」が不調につながる場合も

夏休みが明け「体がだるい」 子どもの不調は自律神経の乱れから?宿題や友達関係など“新学期への不安”も影響か「心配な様子なら無理に学校に行かせず…」親や大人ができるサポートは?【医師が解説】
MBS

天候や気圧の変化も自律神経に影響を与えます。

低気圧が自律神経の機能を低下させるという研究結果もあり、台風が近づいて気圧が下がると体調を崩しやすくなる人もいると小林医師はいいます。

個人差は大きいものの、天候の崩れによって不調が出やすい子どもに対しては、周囲が気付いてケアしてあげることも大切です。

(2026年8月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

編集部おすすめ