各地で豪雨被害…名古屋では線路などに雨水が流れる

活発化する秋雨前線の影響で、大雨による被害が発生しています。名古屋市付近では観測史上最大となる1時間104.5ミリの猛烈な雨で道路が冠水したほか、地下施設やJRの線路には雨水が一気に流れ込みました。

そのほか各地で被害が相次ぐ中、冠水対策が“手薄”になっているのが大阪市です。

6月の豪雨により雨水を排水する施設のポンプが運転不能となり、平常時よりリスクが高い状態が続いているのです。

果たして、大阪の排水機能は大丈夫なのか?改めて知っておきたい「内水氾濫」とは?

MBS福本晋悟解説委員(気象・災害担当)、林保捺美気象予報士の解説をもとに詳しく見ていきます。

6月豪雨でポンプ全滅…大阪市の冠水対策が“手薄”に?

【大雨】大阪市の冠水対策は手薄?排水ポンプ全滅…横山市長は「...の画像はこちら >>

大阪市では、6月の豪雨で市南東部の浸水対策を担う施設「住之江抽水所」に雨水が流入し、ポンプ6基が全て水没し運転不能となりました。

現在は仮設ポンプで対応中ですが、排水能力は通常の1%で、冠水対策が“手薄”な状態が続いています。

大阪市は8日、応急対策として今年度約21億円・来年度約43億円の予算を発表しました。来年夏までに1基が復旧、2029年度末に完全復旧となる見通しです。

「住之江抽水所」の排水能力が低下…大阪は大丈夫なのか?

【大雨】大阪市の冠水対策は手薄?排水ポンプ全滅…横山市長は「直ちに浸水する状況ではない」と説明も内水氾濫のリスクは大丈夫なのか 注意喚起ライン“1時間最大20mm”は「多い時で年10回起こる」【解説】
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「住之江抽水所」排水ポンプは、豪雨で処理しきれない雨水などを一時的にためる「なにわ大放水路」から水をくみ上げて川に排水するためのものです。

この「なにわ大放水路」に最大量まで水がたまった場合、以前は1時間で排水可能でしたが、現在の仮設ポンプでは1週間かかるということです。

こうした状況の中、大阪に大雨が降った場合、どうなるのでしょうか?

「最悪の場合…」インフラ整備時より高まっている災害リスク

【大雨】大阪市の冠水対策は手薄?排水ポンプ全滅…横山市長は「直ちに浸水する状況ではない」と説明も内水氾濫のリスクは大丈夫なのか 注意喚起ライン“1時間最大20mm”は「多い時で年10回起こる」【解説】
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大阪市は「なにわ大放水路」が満杯になっても雨水は「南部地下河川」へ流れ込むため、すぐにあふれることはないとしていますが…

(MBS解説委員 気象・災害担当 福本晋悟)
「最悪の場合、家の周りの溝やマンホールから水が溢れてしまう可能性が少し高まっていると考えられます」
「こうしたインフラを整備してきた高度経済成長期やバブル期と比べて、今は短時間に大量の雨が降るようになっていて、災害の可能性は高くなっています

名古屋ではマンホールから水…都市部で多い「内水氾濫」とは?

【大雨】大阪市の冠水対策は手薄?排水ポンプ全滅…横山市長は「直ちに浸水する状況ではない」と説明も内水氾濫のリスクは大丈夫なのか 注意喚起ライン“1時間最大20mm”は「多い時で年10回起こる」【解説】
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今回、名古屋市内ではマンホールから水が噴き出すなどの被害が出ました。

このように、雨を排水しきれなくなり街が浸水してしまう現象を「内水氾濫」と言い、特に都市部で発生しやすいとされています。

(MBS解説委員 米澤飛鳥)
「突然道路に水が溢れ出る、マンホールが飛ばされるなど、『内水氾濫』はアスファルトで覆われている都心部で起こりやすいと言われています」
「浸水被害では、川からの洪水よりも『内水氾濫』の方が多いというデータもあり、非常に注意しなければならない災害です」

「いつ起こってもおかしくない」1時間最大20mmの雨

【大雨】大阪市の冠水対策は手薄?排水ポンプ全滅…横山市長は「直ちに浸水する状況ではない」と説明も内水氾濫のリスクは大丈夫なのか 注意喚起ライン“1時間最大20mm”は「多い時で年10回起こる」【解説】
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大阪市では生野区・阿倍野区・平野区・東住吉区・住吉区にまたがる広い範囲が「浸水警戒エリア」に指定されています。

排水ポンプ停止を受け、大阪市は浸水警戒エリアにおいて「1時間最大20mm」を超える雨量が予測される際に注意喚起やパトロールを行うとしています。

今後、この量の雨が大阪で降る可能性は高いのでしょうか?

気象予報士「いつ起こってもおかしくない」

大阪市の横山市長は8日、排水機能が低下している問題について「想定外の雨が降って直ちに浸水するという状況ではない」として、市民に冷静な対応を呼びかけましたが…

(林保捺美 気象予報士)
「1時間最大20mmの雨というのは、大阪市内で1年間5~6回、多い時には10回ほど起こるような雨。発達した雨雲がかかると、いつ起こってもおかしくないような、ありふれた降り方です」

【大雨】大阪市の冠水対策は手薄?排水ポンプ全滅…横山市長は「直ちに浸水する状況ではない」と説明も内水氾濫のリスクは大丈夫なのか 注意喚起ライン“1時間最大20mm”は「多い時で年10回起こる」【解説】
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気象庁では、雨の強さと降り方を5段階で定義していて、その中で「1時間雨量20mm~30mm未満」の雨は2段階目であり、「強い雨」「どしゃ降り」とされています。

「2階への避難は最終手段」自宅が心配な場合は避難所へ

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お住いの地域が豪雨に見舞われた場合、まずは命を守る行動を取ってください。

(MBS解説委員 気象・災害担当 福本晋悟)
「自分の家が心配だなと思われた場合、まず避難所に行くことを考えてください。2階に避難するというのは、周りが水浸しになってどうしようもないときに取る最終手段です」

「下水が逆流してトイレの水が…」家庭でも内水氾濫の対策を

また、内水氾濫については、私たちが家庭で出来る対策もあります。

(MBS解説委員 米澤飛鳥)
「大雨の時は風呂の水を流さず、翌朝雨が止んでから流すなど、下水に流す水の量を家庭レベルで減らすことはできると思います」
「『内水氾濫』が起こると、下水が逆流してトイレの水が溢れたりする場合があります。そうした場合に備えて、ビニール袋に水を入れて即席で『水のう』を作ることもできます」(2026年7月22日の放送より)

各自治体では内水氾濫用のハザードマップを作成していて、お住いの地域のリスクを確認できます。

(2026年9月9日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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