タイムズカー、焼肉きんぐ、大和証券、さらには大阪公立大学などでも…。不正アクセスによる企業などの情報漏えいが止まりません。

背景として指摘されているのが「生成AI」です。

現状の危険性、そして私たちが取るべき対策について、立命館大学・上原哲太郎教授に詳しく聞きました。

連日発覚…企業などの情報漏えい

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「焼肉きんぐ」の運営会社は5日、不正アクセスにより公式アプリの登録者ほぼすべてにあたる約1079万件のメールアドレスや電話番号などが漏えいしたと発表しました。クレジットカードなどの決済情報は含まれておらず、5日時点では不正利用などの被害は確認されていないということです。

また、9月28日にはカーシェア大手の「タイムズカー」が約660万件の個人情報が漏えいしたと発表。その中には顔写真を含む運転免許証の画像など約160万件も含まれていました。

直近1週間での主な公表事案は以下の通りです。

【1週間の主な公表事案】(可能性があるものを含む)
9月28日 タイムズカー(アカウント660万件)
   29日 セイコーマート(アプリ登録 約57万人)
     30日 佐川急便(荷物問い合わせサービス)
         吉野家HD(採用情報)
10月2日 ヤマト運輸(代金後払いサービス)
       第一ライフグループ(従業員など12万人)
      3日 アバハウスインターナショナル(全顧客情報)
      4日 大阪公立大学(在学・卒業生情報など13万人)
      5日 焼肉きんぐ(アプリ登録 1079万件)
        大和証券(顧客情報 11万人)

セキュリティーを業者任せ→発覚が遅れるケースも?

【被害続々】焼肉きんぐ、タイムズカーなど…情報漏えい相次ぐ背景に生成AIか「不正アクセスに気づいていない企業も多いのでは」セキュリティーを“業者任せ”のケースも
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「不正アクセスに気づいていない企業も多いのではないか」と警鐘を鳴らすのは、立命館大学・上原教授です。

企業が不正アクセスに気づくきっかけには、▼直接的な脅迫・要求 ▼自主的なログ定期監査 ▼ユーザーからの問い合わせ などがありますが…

「例えばログの監査は企業側の意識があまり高くないと徹底されていないこともあり、情報が少しずつ抜かれていることがある。実はまだ発覚していない情報漏えいが結構あるのではないか」(上原教授)

特に、自社の専門がITではない企業などでは、アプリやWEBサイトなど外部委託することでセキュリティーが業者任せになり脆弱性が放置されがちになり、漏えいに気づくのが遅れるケースもあるのではないかと指摘します。

クレカ情報「大量に盗むのは難しい」そのワケとは

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上原教授によると、各企業が保存している個人情報は「クレジットカード以外の情報」。買い物をする際にカード払いをする人も多いと思いますが、今回不正アクセスを受けた企業もカード情報の漏えいは確認されていません。

「今はカード会社の基準で、販売などを行う企業が直接カード情報を保管することが禁じられています。

カード会社が認めたセキュリティの高いシステムに情報を送り、決済の結果だけ返す仕組みになっているので、盗まれにくい」(上原教授)

漏えいしがちな個人情報は?氏名、生年月日、・・・

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一方で、“情報漏えいしがち”な情報は以下の通りです。

▼氏名
▼生年月日
▼電話番号
▼住所
▼メールアドレス

そして、特に注意が必要な個人情報は「画像データ」と「パスワードにかかわる情報」だと上原教授はいいます。

近年、顔画像を利用して生成AIによる動画作成が流行していることから、ネットでの本人確認時にも画像データからなりすましが行われることが懸念されているといいます。

さらに、パスワードは複数のサイトなどで使い回す人も多いと思いますが、「どこか1箇所から漏れると同じパスワードが他のサイトなどでも試されてしまう」と注意を促しています。

自分の個人情報が漏えいしたらどうすれば?

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不正アクセスで抜きとられた個人情報の扱われ方は、大きく分けて「企業に身代金を要求する」「闇市場に売却する」の2パターンがあるということですが、いずれのパターンでも、目的は「金銭」ではないかといいます。

上原教授は、「漏えいは起きるものという前提で備えておくべき」だとしたうえで、漏えいした場合は速やかにパスワードの変更をし、企業の発表内容に注意してほしいと呼びかけています。

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「一番怒らなければいけないのは情報を盗む人たち。情報をきっちり管理しておられる企業を応援してあげるというのが必要かなと思います。また、情報漏えいして謝罪をしている会社の中でも、ログ監査で自ら気づいた会社は、外部から指摘されて気づいた会社よりもセキュリティ意識が高いはずですよね。そういう評価のメリハリみたいなものがついてくると、セキュリティ意識を高める空気ができてくるのかなと思います」(上原教授)

個人情報は、自分でまず守ることから。漏えい対策への意識をアップデートする必要があるかもしれません。

(2026年10月6日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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