男子テニス元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)の引退セレモニーが6日、東京・有明コロシアムで行われた。会場には両親、姉、家族、元コーチのマイケル・チャン氏ら約20人が駆けつけ、ファンからは「ありがとう」など感謝する声が飛んだ。

以下、錦織のスピーチ全文。

 「今日は自分のために、こうやって皆さん時間を作っていただき、本当にありがとうございます。正直、4、5日前の(木下グループ・ジャパン・オープン)1回戦で負けて、皆さんもこうやってお祝いしてくれて結構おなかいっぱいだったので、またこうやって皆さんに会えること、とてもうれしく思います」

(場内で足跡を振り返るVTRが流れ)「やっぱり、こうやってみると、ケガが多いテニス人生でした。でも、やっぱり頭に残っているのはやっぱり楽しい、最高だったシーンだったり大会で優勝したり、特にここジャパンオープンで優勝した時の記憶はすごく鮮明に残ってますし、そういう楽しい思い出の方が頭に残ってはいるので、こうやって努力して最後まで走り続けられたこと、それが結果がどうこうよりもそこまで最後まで出し切れて、頑張れたことに僕は満足しています」

(ジョコビッチ、ナダルらから惜別メッセージ動画が流れ)「めちゃくちゃ嬉しいですね。本当にもうちょっとのところで泣きそうでした。やっぱりこうやって自分がテニスをしてきて、僕も上の世代の先輩たちを見て、特にさっき出てたジョコ、ナダル、そしてフェデラー。たくさん彼らから学んできたこともあったし、そして自分が活躍することによってアジアの選手がついてきてほしいなという思いも当然ありました。これから新たな強い選手が日本から生まれてきてくれるとすごく嬉しいですね」

(最後のあいさつ)「皆さん今日、本当にこのような時間を僕のためにわざわざ作っていただきありがとうございます。先ほども挨拶してくれましたが、盛田(正明)会長の支援を受けて、僕は13歳からアメリカに行って、自分一人で、友達もいましたけど、行って、そこで切磋琢磨(せっさたくま)して強くなることができました。こうやって自分がこのトップ10、トップ5に入ることができたのも、本当に周りのサポートがあってこそだと思っています。会場含め、ここにいる皆さんだけではなくいろんなスタッフが僕自身のためにいろいろ力になってくれてここまで来れたので、その感謝を今伝えたいと思います。ありがとうございます。

そして特に自分の両親。お父さんは自分の趣味を全て捨ててまで僕と公園でテニスを始めたり、お母さんはお父さんが僕に怒っている時に裏の方で優しく支えてくれたり、お姉ちゃんは公園で一緒にテニスを始めた中で、僕は13歳からアメリカに行くって言いましたけど、お姉ちゃんが部屋で受験勉強をしている時に、僕は隣の部屋からドンドン叩いて嫌がらせをしたり。すごく迷惑をかけた部分もあったんですが、最初のライバルとしてお姉ちゃんが引っ張ってくれたのは、やっぱり今の僕のキャリアにすごく大事な時間だったと思うので、あの時はすいませんでした。

そして本当に、さっきの動画を見てても、すごい幸せだったなぁと。自分は本当にテニス一本で、5歳から始めてましたけど、ずーっとテニスが一番の夢で、グランドスラムを取る、1位になりたいという強い思いが小学校の頃からあったので、その夢をひたすら努力して、大きな目標に向かって突っ走れたことっていうのは、本当に幸せだったなと思っています。

小学生の時とかは友人が、夢だったり目標だったり、そういうことがない子たちも見てきましたし、アカデミーの中では同じトップグループにいた選手たちがどんどんテニスを辞めていくっていう姿も隣で見てたので、その中でも自分が代表して頑張ってこられたのは、たくさんのみんなのおかげだったなって本当に思います。

テニスは大好きですし、まだまだやりたい、と、さっきの動画を見てても正直、思っていました。悔いもたくさん残ってます。結果もやっぱりもうちょっと出したかったなという思いもあったし、国枝(慎吾)さんみたいに金メダル、グランドスラム取りまくる、そんなことはできなかったんですけど、でも、すごく楽しいテニス人生を送れました。

これからまずはちょっと休ませてください。必ず、戻ってきて何かはします。これから日本のテニス、アジアのテニスがもっと強くなるように自分もヘルプはしたいですし、そういう未来をみんなで描けるように、僕自身も助けられたらなと思います。

本当に皆さんありがとうございました」

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