大学生向け学習管理SNS「Penmark」を運営する株式会社ペンマークは6月20日、現役大学生を対象とした「起業・スタートアップに関する意識調査」の結果を発表した。人気の業種として1位にEdTechが入る、スタートアップ就職は1年次から意識するなど、現役大学生のスタートアップ就職に関する興味が明らかとなった。


人気の業種として、1位に「EdTech(12.0%)」、2位に「HRTech(8.4%)」、3位に「ものづくり(7.9%)」が挙がった。また、「EdTech」を選択した学生の多くは、同時に「メタバース」も選んでいる。新型コロナウイルスの影響でオンライン教育の需要が増大したことが影響していると考えられる。学生生活を通して、実際にオンライン教育のサービスに触れているため、課題や改善の余地を感じた学生からの注目が集まっているようだ。

Z世代のスタートアップ就職についての意識調査。人気業種の1位は「EdTech」で2位は「HRTech」、そして3位は「ものづくり」


「EdTech領域でスタートアップをしたい」と回答した学生のコメント 
就活中の周りの友人は、元々出版社に興味を持っていた層が、紙の教材ではなくアプリ教材へと流れている印象がある。大学1年生では、高校からタブレット学習が導入されていたり、小学生はタブレットで課題を送信してリアルタイムで先生が集計しているなど、教育業界は過渡期に入っていると感じ、将来性を感じている。(横浜国立大学・3年)

スタートアップ企業への就職を意識し始める時期として、「1年次」と「3年次」が同率の32.1%で最も多い。次いで「2年次」が25.4%となっている。「(所属大学発の)スタートアップでのインターン経験」、「『アントレプレナーシップ』の講義を通じた起業家精神の学び」といった機会に触れることで、大学の初年次からスタートアップへの意識が芽生え始めたようだ。

Z世代のスタートアップ就職についての意識調査。人気業種の1位は「EdTech」で2位は「HRTech」、そして3位は「ものづくり」
スタートアップに期待する要素としては、「挑戦できる環境」が64.8%で1位となった。「自由な働き方」が61.7%で2位、「早期キャリア形成」が40.4%で3位。新型コロナウイルスの影響により変化する日常生活を通して、「何か行動を起こさなければ」という意識が強まり、スタートアップへの関心が高まったようだ。


Z世代のスタートアップ就職についての意識調査。人気業種の1位は「EdTech」で2位は「HRTech」、そして3位は「ものづくり」
スタートアップに関する情報の収集手段として、最も多くの学生が使用しているのは「Twitter」で48.2%、「就活サイト」が39.9%、「企業HP」が35.2%と続く。Twitterは選考フローや面接対策、スケジュール管理、マナーやルール等、様々な情報を取得するための重要なツールとなっているとされている。 

「挑戦できる環境」「早期キャリア形成」と回答した学生のコメント 
将来的に、フリーランスとして独立を検討している。そのため、スタートアップのようにスピード感のある環境で早い段階からキャリアを積み、独立できるスキルを身に付けたい。(東京理科大学・3年) 

スタートアップは少人数のところが多い印象。人数が少ないと、その分重要な仕事を任される機会が多くなるため急速な成長が期待できる。(岩手県立大学・3年)

Z世代のスタートアップ就職についての意識調査。人気業種の1位は「EdTech」で2位は「HRTech」、そして3位は「ものづくり」
 また、ペンマークは今後の見通しとして、学生の起業との接点が増えることが予想されるとしている。理由としては大学等の教育機関が更に若年層の起業家育成に力を入れている現状がある。大学発のスタートアップ企業の創設・育成に向け、大学内のベンチャーキャピタルの存在や学生向けの「アントレプレナーシップ事業」の発足といった動向から、今後の創業企業数の増加が見込まれるとしている。 

なお本調査は、「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生で、1,397人から有効回答を得ている。日本全国を対象に、2023年2月18日から2月29日の期間にLINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査として行われた。

関連ページ:https://penmark.jp/ 

株式会社picon 
URL:https://corp.penmark.jp/ 

2023/06/21

Z世代のスタートアップ就職についての意識調査。人気業種の1位は「EdTech」で2位は「HRTech」、そして3位は「ものづくり」
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