◆舞台「千と千尋の神隠し」韓国・ソウル公演決定
ソウル市瑞草区に位置する芸術の殿堂は、7つの劇場と3つの美術館・博物館が集まる、韓国を代表する複合文化芸術空間。中でも2283席を有するオペラハウス内の「オペラ劇場」は、オペラやバレエ、クラシック公演など、大規模な舞台芸術作品が主に上演される劇場で、海外の観客にも広く知られている。特に日本の公演ファンの間でも、徐々に認知度を高めつつある。なお、日本人キャストによる日本語での韓国上演としては演劇史上最大規模となっている。
製作を務める東宝株式会社専務執行役員・池田篤郎氏は「舞台『千と千尋の神隠し』は、2022年の日本初演以来クオリティを高めつづけてまいりまして、今、満を持して韓国上演が実現します。韓国エンタテイメント界において最高のパートナーであるCJの皆さんと大変心強いタッグを結ばせていただき、韓国で楽しみにしてくださっているお客様に、『千と千尋の神隠し』の世界観を生身のエンタテイメントとして存分にお楽しみいただけることを大いに期待しております」とコメントを寄せている。
また、韓国・ソウル公演の主催を務めるCJ ENMイェ・ジュヨル公演事業部長は、「スタジオジブリの美しい世界観と舞台芸術が融合する歴史的な公演になると確信しています。長らくこの作品を待ち望んでいた韓国の観客の皆様に、忘れられない体験をお届けできるよう、万全の準備を整えます」と語った。
東宝演劇の海外上演は、これまでも多数あり、現地キャスト・現地語上演の形で実施。1972年にロンドン、1973年にロサンゼルスにてミュージカル『風と共に去りぬ』(作:菊田一夫氏、原題:スカーレット)が上演され、その後も『ローマの休日』『マリー・アントワネット』『レディ・ベス』『四月は君の嘘』が韓国などの現地プロダクションで上演されている。しかしながら、今回のように日本上演時のプロダクションが、ロンドンに続き、中国、そして韓国において日本語による演劇を上演することは、東宝としても初挑戦となる。なお、日程、キャスト、チケット情報などは後日発表される。
◆舞台「千と千尋の神隠し」
2022年3月に世界初演として帝国劇場にて開幕した同舞台。2024年公演は、3月に帝劇で開幕し、4月から6月にかけ国内ツアーを上演、並行してカンパニーが渡英し、4月~8月にロンドン・コロシアムで上演(135公演)されてきた。ロンドン公演は、日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また、東宝株式会社主催公演としても史上初の試みとなり、ウェストエンド最大級となる客席数約2300席を連日満席にし、約30万人を動員。2025年は、7月より中国・上海文化広場でも公演中で、連日完売が続いている。(modelpress編集部)
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