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テレビドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)の放送が始まった。前作から13年ぶりの続編である。
[参考]木村拓哉『グランメゾン東京』脚本家に漫画原作を書かせたTBSの発明
主人公はふとしたきっかけで、弁護士(吉田羊)、カフェの店長(稲森いずみ)、主人公の住まいの隣人(深川麻衣)の3人の女性と出会う。弁護士とカフェの店長は主人公と同世代のアラフィフで、隣人が20歳ほど年下だ。この3人の女性とすったもんだの末、誰かと結ばれる終わり方になるはずだ。
前作は、女医との幸せな未来を予感させる素敵なラストだった。その余韻を壊してまで続編を作ったのだから、今作には前作を超える使命があるはずだ。筆者としては弁護士と結ばれそうな気がしているが、重要なのはそこに至るまでの道程だ。口喧嘩をするけども、お互いのことを憎からず思っており、だんだんと惹かれていき……といった展開では、前作の女医と同じパターンなので、もう一捻りしてほしい。
今作のラストがどうなろうとも、いっそ、阿部寛が60代・70代と年齢を重ねるごとに続編を作ってみてはどうだろうか?
この先の社会で、高齢の独身者が増加していけば、高齢者が主人公の恋愛ドラマも需要があるのではないか。