芸能界の中でも屈指の大物として知られる、歌手で俳優の杉良太郎。時代劇『文五捕物絵図』(NHK)や『遠山の金さん』(テレビ朝日系)などで人気を築き、座頭として数多くの舞台演劇を行っている。
しかし、その演劇塾で新人女優に対してセクハラ演技指導があったのではないかと現在発売中の「週刊ポスト」(小学館)が伝えている。記事によると、被害を告白しているのは色白でお嬢様タイプの22歳の相沢あんな(仮名)。相沢は昨年9月から約5カ月間、週に2~3回のペースで稽古に通っていたという。今年に入ってからは「個人稽古」が行われるようになったが、それ自体は他の塾生にも行われていることだったので、相沢はうれしかったようだ。
しかし、2月には個人稽古中に芝居のためと称して「おれを好きになってみろ」「もっと身体を預けろ」と言われ、声を出せずにいると「お前、処女か?」と聞かれた末に無理やりキスをされて舌をねじ込まれたという。
密室で二人きりの状況だったため、相沢の話だけを一方的に真に受けるのは早計といえそうだが、記事ではその出来事から3日後の相沢と杉の電話の内容が記されている。自分の身を守るため、相沢が録音したというその電話で、杉は「人には絶対言っちゃいけない」「マネージャーに言ったりしてないの?」と発言。相沢の女優としての素質を評価しながらも、執拗に口止めするような態度を見せている。
杉といえば、長年刑務所の慰問活動を行っており、法務省の「特別矯正監」に民間人として初めて任命されている。
「杉は今年70歳になりますから、22歳の相沢とは孫のような歳の差です。さらに、嫌がる相手に対して力ずくで行為に及んだとしたら、稽古の範疇を超えているととられても仕方ないでしょう。ただ、こういった件では現場に“第三者”が存在しないため、お互いの主張が食い違うことがよくあります。
来年には芸能活動50周年を迎える杉。事の真相を明らかにしてファンを安心させるためにも、今回の件には得意の“流し目”ではなく、正面から向き合う姿勢が待ち望まれるが…。
(文=津本ひろとし)