【野菜の漢字クイズ】「朝鮮薊」って何て読む?
野菜の漢字クイズ 「萵苣」ってなんて読む?
なんて読む? どんな野菜?
萵苣
「かきょ?」と書いてなんと読むかわかりますか?
それは、どんな野菜のことを指すのでしょう?
ヒントは、葉がふんわりとした丸い野菜です。
キャベツのような、白菜のような…。
今日はサラダにして食べる?チャーハンにして食べる?
正解は…

レタスの和名です。
「萵苣」と書いて「わきょ・ちしゃ」と読みます。
レタスを切ると白い汁が出ることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、やがて「萵苣(ちしゃ)」に変化しました。
二文字目の「苣」だけでも「ちしゃ」と読み、茎がまっすぐに伸びる野菜という意味があるそう。
「苣」には、「ちしゃ」の他にも「たいまつ」という訓読みがあります。
茎がまっすぐ?たいまつ?
レタスは丸いんじゃないの?と思われる方も多いかと思いますが、これには深い事情があるようです。
レタスの原産地は、地中海沿岸から西アジアにかけての地域です。
日本では、なんと奈良時代から食べられていたと言います。
奈良時代のレタスは「掻き萵苣(カキチシャ)」という種類のもので、焼肉に巻いて食べるサンチュの仲間なのだそう。
カキチシャは丸くなく、縦に長い「たいまつ」のような形をしています。
「苣」という字は、この時代のレタスを表しているのですね。

一方、丸いレタス(結球レタス)はカキチシャに比べると歴史が浅く、江戸時代以降に広まりました。
結球レタスの栽培が始まったのは戦後のこと。進駐軍がシーザーサラダを食べていたことがきっかけなんだとか。
松尾芭蕉は「苣(ちさ)はまだ青葉ながらに茄子汁(なすびじる)」という俳句を残しています。
この俳句は食事のお礼にと、1694年5月に静岡県島田市で詠んだものです。
松尾芭蕉が食べた野菜は一体どんな味をしていたのでしょう。
レタスと茄子の入った松尾芭蕉風おみそ汁。当時に思いをはせながら、今晩の一品にいかがですか?
レタスの種類は?
現在はふんわりと丸い結球レタスが主流ですが、レタスには様々な種類があります。
・結球レタス
一般的に食べられている、丸いレタスです。
・リーフレタス
もっとも野生種に近いレタスだそう。日本古来のカキチシャもこの仲間です。他にグリーンリーフ、フリルレタス、サニーレタス、サンチュなど。
・立ちレタス
白菜のような見た目をしたレタスです。日本ではあまり流通していないので、見かけたらラッキーですよ。
・茎レタス
茎レタスを乾燥させたものが「山クラゲ」となります。そのまま食べるよりも「山クラゲ」として親しまれているレタスです。
レタスの旬はいつ?主な生産地は?
レタスの収穫期は春と秋ですが、1年を通して流通しています。高原野菜としても有名ですね。
暖かい時期は長野県、茨城県、群馬県などが主な産地です。
寒い時期には九州・四国地方で栽培されたものが店頭に並びます。
おいしい選び方って?
みずみずしく、葉がピンとしていて、ふんわりと軽いものを選びましょう。
さらに、葉だけでなく、芯の切り口も確認してみてください。
切り口が大きすぎず、変色していないものがおすすめです。おいしいレタスの切り口は、10円玉の大きさなのだそう。
レタスの保存方法は?
ビニール袋などに包んで野菜室で保存します。痛みやすい野菜ですので、早めに食べてくださいね。
食べきれない場合は、ちぎったものを密封したのち、アルミホイルで包んで冷凍室へ。
レタスの栄養素って?

調べてみると、レタスには、次のような栄養素が含まれるようです。
・β-カロテン…ビタミンAとなり、皮膚や粘膜の健康に役立ちます。
・ビタミンC…抗酸化作用があり、病気にかかりづらい身体作りに役立ちます。また、コラーゲンの生成を助ける栄養素です。
・ビタミンE…強い抗酸化作用を持ちます。
・カリウム…ナトリウムの排泄を促すため、塩分を摂りすぎた場合に取りたい栄養素です。
・カルシウム…歯や骨の成分となる栄養素です。
結球レタスに比べ、リーフレタスの方が栄養価が高いのだとか。なんだか意外ですね。
レタスを切った時に出てくる白い液体には、リラックス成分が含まれているのだそうです。
レタスの調理のコツ
包丁で切るのではなく、手でちぎると苦味が少なくおいしく食べられます。
加熱する場合は短時間でササッと!
レタスの花はどんな花?
1日のうちで数時間しか咲かないため、貴重なのだそう。
黄色く控えめで、可憐な花です。

参考URL
・農林水産省HP:https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201904.html
・JAグループ「とれたて大百科 レタス」:https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=14
・静岡県島田市:https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kanko-docs/basyoutisahamada.html