おいしいウイスキーはやっぱりストレートで飲みたい、そういう人も多いですが、何もストレートで飲むだけがウイスキーの楽しみ方ではないのです。その証拠に、ニッカ公式には「漬込みウイスキー」なるレシピが掲載されています。
「梅酒じゃあるまいし」と思ったそこのあなた、実はその製法は梅酒とまったく同じなのですよ。ということで、さっそく梅ではなくてプチトマトをウイスキーに漬け込んでみました!

【ニッカウヰスキー公式】ストレートで注ぐのに酒の味がしない⁉グイグイいける「悪魔の大人サクレ」に挑戦

漬込みウイスキー「ブラックニッカ クリア × プチトマト」の材料と作り方

【材料】※5~6杯分
・ブラックニッカ クリア...150ml
・プチトマト...100g
・国産レモン(スライス)...2枚
・砂糖...30g

【ニッカウヰスキー公式】「漬け込みウイスキー」って何だ⁉え、プチトマトを漬けるの⁉10日間漬けてみた


300ml入る漬込み用の瓶かボトルを用意してください。
丁度いい容器がない場合は、用意できた容器の大きさに合わせて材料の量を調整してください。

【作り方】※調理時間:5分+漬込み時間7~10日間
1. プチトマトを水洗いして水気をしっかり切ったら、半分に切って容器に入れます。レモンはスライスして、周囲の皮と白いわたを切り落としてから容器に入れます。その上から砂糖を入れます。


【ニッカウヰスキー公式】「漬け込みウイスキー」って何だ⁉え、プチトマトを漬けるの⁉10日間漬けてみた


2. 砂糖の上からブラックニッカ クリアを注ぎ、フタをして直射日光の当たらない冷暗所で7~10日間保存します。

【ニッカウヰスキー公式】「漬け込みウイスキー」って何だ⁉え、プチトマトを漬けるの⁉10日間漬けてみた


3. 7~10日間経過したら、プチトマトとレモンスライスを取り出して出来上がりです。

【ニッカウヰスキー公式】「漬け込みウイスキー」って何だ⁉え、プチトマトを漬けるの⁉10日間漬けてみた


ストレートで飲むと、ふわっとトマトの香りが入ってきます。長く漬け込んでいますが、それでもウイスキーの味はしっかりと残っています。

【ニッカウヰスキー公式】「漬け込みウイスキー」って何だ⁉え、プチトマトを漬けるの⁉10日間漬けてみた


塩がよく合うというので、オンザロックはスノースタイルにしてみました。塩をつけるのは一見難しそうに見えますが、切ったレモンをグラスの縁の外側に一周させ、塩を敷いた容器に軽く付けるだけできれいにつきます。
塩と一緒に飲むことですごくすっきりと、おいしく飲むことができます。

【ニッカウヰスキー公式】「漬け込みウイスキー」って何だ⁉え、プチトマトを漬けるの⁉10日間漬けてみた


ソーダ割りにすると口当たりよく、トマトのさっぱりした味との相乗効果でとても飲みやすくなります。思ったより甘味を感じなくなりますので、さっぱりとした洋食にも合いそうです。

トマトは野菜に分類されていますが、その中でもフルーツに近い野菜です。スイカなどのフルーツと共通する成分が入っているなど、ウイスキーと相性のよい食材として使われてきました。例えばバノックバーンというウイスキーにトマトジュースを加えて作るカクテルがありますが、14世紀にスコットランドとイングランドの間で起きた「バノックバーンの戦い」に由来し、トマトジュースはイングランド人の血に、ウイスキーはスコットランド人に見立てたものです。
レッドアイは目の充血、ブラッディ・マリーは血と、トマトジュースはその濃い色から血に例えられることが多いようです。

梅酒は漬けた梅もおいしく食べられますが、漬込んだあとのトマトはほぼウイスキーの味しかしませんでした。レモンはかろうじておいしく食べられましたが、トマトのエキスはどうやら全部ウイスキーに溶けだしてしまったようです。

わたしは自分で好きなウイスキーを選んで飲んでいますが、ごくたまに贈答品でウイスキーを頂くことがあります。ありがたいのですがあまり自分の好みに合わない味だった場合は、オールドファッションドというウイスキーカクテルにして飲んでいます。オンザロックにオレンジやレモンなどの好みのフルーツと角砂糖を入れて混ぜながら飲むだけですが、結構おいしいカクテルです。
今回丁度いい瓶もありましたので、今度からは漬込みウイスキーも選択肢に入れようと思います。簡単ですので、ぜひ作ってみてください!

【※注意※】漬込みのお酒づくりと酒税法
ご家庭で漬込み酒をつくる場合、下記を必ずお守りください。

必ずお読みください
1.消費者が、自ら消費するためにつくるものでなければならず、販売してはならない。(法43条11項)
「自ら消費するため」の範囲とは、同居の親族が消費するためのものを含む(法令解釈通達による)
2.アルコール度数が、20度以上のお酒を使用しなければならない。(令50条14項)
3.ぶどう、やまぶどうは、果実の酒の原料にはできません。(規則13条3項2号)
4.米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ、でんぷんを使用することはできません。

(規則13条3項1号)
出典:日本蒸留酒酒造組合ホームページ「焼酎SQUARE」