スタジオジブリ作品といえば、物語だけでなく丁寧な筆致で描かれた“風景”も魅力ですよね。自由気ままに旅行ができなくなってしまった時代だからこそ、ジブリ作品を通して様々な世界を感じてみませんか?
幅広い世代に愛されているスタジオジブリ作品。そこで今回は、人気作の舞台とされている国、いわゆる”聖地”である国や地域をご紹介。ジブリ作品を通して、様々な世界を体感してみましょう。
『もののけ姫』や『魔女の宅急便』の風景はどこ?
「もののけ姫」場面写真より
© 1997 Studio Ghibli・NDvia 「もののけ姫」場面写真より1997年に公開されて大ヒットを記録した宮崎駿監督の『もののけ姫』。舞台となる広大な森林や苔むした木々の景観は、鹿児島県の屋久島や秋田・青森にまたがる白神山地とされています。劇中で描かれるスケール感漂う原生林に、思わず息を飲んでしまうかも……。同じく宮崎駿監督の『紅の豚』や『魔女の宅急便』は、クロアチア・ドゥブロヴニクがモデルとの噂。
ドゥブロヴニクは出島のように海に突き出した街で、マリンブルーに映えるオレンジ色の屋根が特徴です。
ちなみに『紅の豚』主人公のポルコ・ロッソが隠れ家にしている美しい入江は、イオニア海に浮かぶザキントス島が有力候補。
「魔女の宅急便」場面写真より
© 1989 角野栄子・Studio Ghibli・Nvia 「魔女の宅急便」場面写真より「紅の豚」場面写真より
© 1992 Studio Ghibli・NNvia 「紅の豚」場面写真より『思い出のマーニー』『コクリコ坂から』は?
米林宏昌監督の『思い出のマーニー』では、主人公の杏奈がとある湿地でマーニーと出会うことに。モデルは釧路湿原といわれていて、劇中で杏奈が釧路行きの特急に乗りこむことから可能性は高いかもしれません。また新鮮な海鮮類が食卓に並ぶカットも、まさに北海道ならではの日常風景と呼べるのではないでしょうか。
「思い出のマーニー」場面写真より
© 2014 Studio Ghibli・NDHDMTKvia 「思い出のマーニー」場面写真より他にも『コクリコ坂から』の横浜・山手町や『千と千尋の神隠し』の道後温泉など、ジブリ作品を通して巡ることができる名所は盛りだくさん。ネット上でも「『紅の豚』見てるとクロアチアでバカンスした気になれる」「ジブリ作品は自分の知らない町の風景を見せてくれるから好き」といった声が寄せられています。