狙い目の監督はタランティーノ、俳優はあの3人!

ベルベルジンの姉妹店、フェイクαでバイヤーを務める⾨畑⽒。
──映画Tシャツというと、そもそも作品ごとに作られているものなのですか?「そうですね。ほぼ映画会社が公開に合わせて作っている場合が多いのですが、これまではあまりバイヤーもピックアップしてこなかったので、市場価値も未知数でした。でも、ここ10年ぐらいで買い求める⼈が増えて、価値も上がっています」。

バッドマン『ダークナイト』2~3 万円、右上:『ハリーポッターと賢者の⽯』3~4万円。


『シックスセンス』3~4万円。
──特に⼈気があって、価値があるものは?「クエンティン・タランティーノの監督作品は、やはり⼈気があります。『パルプ・フィクション』のデッドストックになると、30万円前後の値がついても売れます」。──それは、映画ファンが買うのでしょうか?「いや、どちらかというと、サブカルチャーや洋服が好きな⼈が多いです。なので、カルト的な⼈気のある作品やデザインの稀少性、そういったところが価値を左右します」。
『パルプ・フィクション』のフラッシャー付きデッドストックは、30万円前後。
──⾼値になりやすい俳優はいますか?「ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、ジョニー・デップの3⼈は間違いありません。そこは王道ですけど、さらに彼らが出ている作品のサントラをサブカル好きに刺さるミュージシャンが担当していたりすると、値段はさらに上がる傾向がありますね」。もう少し経てば、⾼騰するTシャツの種類は変わってくる?

ブラッド・ピット主演の『セブン』は、4~5万円。

ディカプリオ主演の『ロミオ&ジュリエット』は、7~8万円。

実は、⼈気が安定しているのがジム・キャリー主演の『マスク』。こちらは19万8000円で販売中。
──なるほど。まさにオーシャンズ世代ですね。「はい。もう少し時間が経てば、2000年代に⻘春を過ごした世代がTシャツを買い始めると思います。そういうサイクルなんですよ」。──誰しも⾃分が若かりし時代への思い⼊れが強いってことですか?「そういうことです。
カルト的な⼈気を誇る『アキラ』は、鉄板。こちらで15~16万円なり!

“ファッションヴィクティム”のタグ付きが⼈気⾼し。サイズはXLになると価格が急騰するという。
──アニメは、海外⼈気の⽅が強いイメージですが……。「海外で作られて、逆輸⼊的に⽇本に⼊ってくるケースが多いですね。2000年代以降のものが基本ですが、’90sのいいものがあれば、結構価値が上がると思います」──それは盲点ですね。今、⾃分の⼦供世代が観ているものも、いつか値段が上がるかもしれませんね。「そうですね。今のうちに⼤きめサイズを買っておくのはポイントかもしれません。さらに、アートTも同様に価値あるものが多いですから、個展などに⾜を運んだら買っておくことをおすすめします」。これからの狙い⽬は、現存するアート界の巨匠?
──アートというと絵や彫刻?「そうです。現存の画家としては、ゲルハルト・リヒターの作品は、ほぼ間違いなく価値が上がりますから、もしTシャツに出会ったら、⼤きめサイズを買った⽅がいいですよ」。

上:アンディ・ウォーホル7~8万円、下:サルバドール・ダリ7~8万円。

アートTは、販売されたミュージアム名がプリントされていることも多い。
──確か、リヒターは今年東京で個展がありますね。「Tシャツが販売されるかはわかりませんが、それはまさに狙い⽬です。将来のお宝Tシャツに出会えるかもしれませんよ」。◇たかがTシャツと思うなかれ。思い⼊れが強い⼈が多ければ、いつかそれは誰もが欲しがるお宝となる。そんな⽬線で、今⼀度プリントTシャツを探してみるのも⾯⽩いかもしれない。動画はコチラ!【問い合わせ】フェイクα03-3404-0168BERBERJIN YUHODO03-6434-0338※⽂中の価格は、あくまで⽬安です。Tシャツの状態やサイズによって⼤きく変動します。