大人が着たい期待のコスパ服●着回せて、着倒せて、それでいて、気負わなくていい服。それがつまり、コストパフォーマンスに優れるってこと。
ファッションを生業とする洒落者たちが愛する高コスパなアイテムってなんなのか。坂田真彦さんのベストバイ・リストを覗き見させてもらった。
坂田真彦さん●「アーカイブ & スタイル」ディレクター。1970年和歌山県生まれ。ヴィンテージショップの運営や新進ブランドのディレクションといったさまざまな経験から得たファッションの知識は山モリ。コスパ品【1】「究極の白Tだと思っています」
ビオトープ フォー アーカイブ & スタイルのポケT ¥6,000-
このアイテムのポイント
・ヴィンテージのディテール ・アメリカ製 ・絶妙なフィッティング
ドライタッチで厚手のコットンボディを採用したポケTは、坂田さん自身がデザインしたもの。ジャストで着てもオーバーサイズで着てもハマるボックスシルエットで、すくい縫いの採用や丸胴ボディなど、ヴィンテージのディテールを踏襲しつつモダンに仕上げた1着。まさに白Tの究極といえる完成度だ。
「毎シーズン白Tは買い足しているアイテムなので、とことんこだわってみようと思い、アメリカ生産で作りました。シンプルな中に今の気分を盛り込んだ新しい定番です」。
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リーバイスの「505」 約¥8,000-
このアイテムのポイント
・大人に似合うスーパーブラック ・いつでも買える ・普遍的価値!
501よりもすっきりとした、細身のストレートシルエットの505が坂田さんのお気に入り。新品もいいが、坂田さんは古着屋でこれを調達することが多いという。
「いわゆるレギュラー品だから必死で探さなくてもいいし、すでにはきこまれた感じもいいので」。なかでも坂田さんの食指が動くのはこのカラー。
「経糸、緯糸、どちらもスーパーブラックのモデルが気に入ってます。スキニーみたいに極端な細身じゃなくて、大人が気負わずにはけて、程良くすっきり見える5ポケットデニム。普遍の価値を作るリーバイスって、改めてスゴいブランドだと思います」。
コスパ品【3】「変わらぬ価値を作るブランド力!」
J&Mデヴィッドソンのレザーベルト 約¥48,000-
このアイテムのポイント
・スタイルを選ばない ・長く使える ・色違いも持っています!
夫婦で手掛ける英国発のレザーグッズブランド。
「色違いで揃えているメッシュのレザーベルトです。きれいめなセットアップからちょっとラフなデニムにまで、幅広く使えるので重宝します。しかも経年変化も楽しめる。長く使えて着こなしも選ばないとなれば、抜群のコストパフォーマンスといえるのでは?」。
※問い合わせ先の表記がないものは、すべて紹介者の自己申告によるおおよその価格です。
高橋絵里奈=写真 今野 壘=文