日々のメンテナンスから業界屈指の修理サービスまで、アナタが気になるあんなコト、こんなコト。デニムに戻ると決めたときに、アナタが知っておくべき5つのテクニックをここで。


それでも窮屈だと感じたときの「モンスター級極楽デニム」

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オーシャンズ看板モデルだけあって、ユースケさん、さすがの脚長!と思いきや、写真はびっくりするほど伸びるデニムを着用しているもの(ちなみに、引っ張っているのは編集部員)。日本のデニムブランド、クロが手掛けた究極のノンストレスモデルで、その名も「モンスターストレッチデニム」だ。

極太のポリウレタン製の糸に限界までヒネリを加え、張力を抑えて織り上げた結果、伸縮率160%・伸縮回復率90%という驚異の数値を叩き出した。しかも、ストレッチものにありがちな裾やポケットのたわみがなく、膝が抜ける心配もナシ。モンスター級に快適な、革命的デニムです。


スニーカーへの色移りに効く「防水スプレー」

デニムに戻るときに知っておきたい5つのワザ
200ml 2000円/クレップ(パッゾ 03-5371-1480)

経年変化による色落ちは、デニムの醍醐味であると同時に悩みも生む。それが擦れによる色移り。白いスニーカーはそれが顕著で、放っておくと足元も顔色も真っ青に……。

そのリスクを極力回避したいなら、防水スプレーをたっぷりかけることを推奨。スニーカー全体に吹きかけて30分放置、その後に再度吹きかけてさらに30分乾かす“2周スプレー”が特に効果的なんだとか。当然ながら、防水効果もアリ。


デニムの“膝抜け”を解消する「逆さ吊り」

デニムに戻るときに知っておきたい5つのワザ

はくほどに色合いが豊かになる一方で、膝の形が生地に移りボコッと膨らんでしまう。これが、いわゆる“膝抜け”だ。多少ならば“味わい”のうちで済むかもしれないが、抜けすぎはみっともない。

この対処法は、デニムの干し方にある。

重さのあるウエスト部分を下にして、パンツハンガーで逆さ吊りに。こうすることでデニム生地が重力で下方向に引っ張られ、膝の膨らみが改善されるというのだ。


業界人が足繁く通う「リペアの達人」ここにあり

デニムに戻るときに知っておきたい5つのワザ

愛用し続けた、もしくは状態の悪い古着で購入した。ダメージの激しいデニムを見目麗しく蘇らせてくれる駆け込み寺を発見! 古着店「オキドキ」の杉本康之さんこそ、業界人が絶大な信頼を寄せるリペアの達人だ。

約6年前から物販以外の別サービスとしてデニムのリペアを行うも、実は約20年も前から同業者の持ち込みに対応していたそうで、その腕の良さが評判となり今やオーダーが殺到。ベテランならではの圧倒的技術はこちらの写真をご覧あれ。

デニムに戻るときに知っておきたい5つのワザ
どこをどうリペアした!? というくらい感動の出来栄え!

左は袖、右は襟が修理箇所。

袖は同色の糸で見事なリペア、襟はミシンステッチで作る通称“タタキ”できれいに処理。ともに優れた技術が見て取れる。店で購入したもの以外でも対応可(※価格は要相談)とのことで、これはぜひ利用してみたい!

デニムに戻るときに知っておきたい5つのワザ

オキドキ
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-9-15 下岡ビルB1
電話番号:03-6407-8525
営業:12:00~21:00 不定休
月曜はリペア担当不在のため、受け付けのみになります。


持ってないなんて言わないで「デニム専用洗剤」

デニムに戻るときに知っておきたい5つのワザ
「デニムウォッシュ」600ml 3000円/リブレ ヨコハマ(バレル 045-624-8320)

〇〇専用。用途が限られる不便さの半面、どことなく贅沢さやロマンを感じる甘美な響きである。で、こちらは“デニム専用”洗剤。

厳選された高品質な糊をブレンドすることで、汗や油などの汚れをしっかり落としながらもデニムの色みや形状をキープしてくれるのだ。

周囲の目を気にしながらも、清潔感と引き換えに洗わず育てる、水だけで洗う。そんなデニム愛好者のストレスから解き放ってくれる優れモノ。“あなた専用”の色落ちの相棒に、ぜひ抜擢を。

谷田政史(CaNN)=写真(人物) 鈴木泰之=写真(静物・取材)、鈴木克典=写真(静物) 菊池陽之介=スタイリング yoboon(coccina)=ヘアメイク 髙村将司、川瀬拓郎、いくら直幸、増山直樹=文