年末、大切な友人やお世話になった人に感謝の気持ちを伝えるのに相応しい贈り物として、いつもとはひと味違う「おいしい」ギフトはどうだろう。喜ぶ顔を想像しながら贈ってもいいし、お宅に持って行って一緒に楽しんでもいい。
そんな年末を彩る食ギフト、今回はツウや達人のおすすめに基づいて牛肉ギフト各種をラインナップ。さて、誰にどれを贈ろうか。
牛肉におけるA5ランクの意味や、脂が重くなった大人に勧めたい雌牛のことなどを聞いた前回に続き、ツウが「贈るよりも自分が食べたい!」と豪語する、7つの“肉いギフト”をピックアップ。
「ツウが太鼓判を押す極上肉ギフト4選」を読む。
おう児牛肉店「特産松阪牛 店主厳選 おまかせ焼肉セット」
伝統の肥育方法で育てられた昔ながらの特産松阪牛にこだわり、生産者から直接一頭買いしている松阪市の精肉店。「おまかせセット」は、店主が厳選した部位のみを4~5種類、詰め合わせた贅沢な日替わりセット。
「特産松阪牛とは、『松阪牛の中でも、兵庫県産の雌の子牛を導入し松阪牛生産地域で900日以上肥育された牛のみのこと』で、松阪牛全体の約3%しか存在しない、稀少で優れた肉質の牛。そこにこだわる店主・小林さんが厳選したお肉に、言うことはないです」。(YUICHIさん)
おう児牛肉店
0598-67-0298
www.ouji-matsusaka.com
牛匠 上田「おまかせセット 松」
天然由来の飼料で、できるだけ自然な形で牛を肥育している上田畜産の直売店では、独自ブランド・但馬玄(タジマグロ)の精肉が購入できる。その肉は但馬牛でありながら、マグロのようにあっさりとした後味。
「繁殖から肥育まで一貫生産されている但馬玄は、生産ラインから肉味、品質に安定した保証があります。このおまかせ焼肉セットはホルモンと焼肉たれも付いていて、そのおいしさを十分堪能できます」。(YUICHIさん)
牛匠 上田
0796-32-4129
https://gyusho-ueda.co.jp
旬熟成「特選盛り」
群馬県産赤城牛をオリジナルの「発酵熟成」で長時間熟成させた「旬熟成MEAT」のステーキが人気のレストラン・旬熟成。オンラインショップや東京・西麻布のデリカテッセンでは、その発酵熟成肉を購入できるのである。
「牛肉の赤身2種類に豚バラも組み合わせた『特選盛り』は3種類の発酵熟成肉を楽しめるお得なセット。調味料としてシーソルトと出汁醤油も入っている。しかも焼き方の説明書も付いて、至れり尽せりです」。(大島さん)
AGING MEAT&DELICATESSEN 旬熟成
03-6450-6516
www.kitchen-tachikichi-shunjyukusei.net
精肉 日山「国産黒毛和牛 モモステーキ用」
店頭だけでなくオンラインでも購入できるようになった精肉 日山の牛肉ギフト。紅白の紐でくくられた杉折り箱(有料)も贈り物に相応しい華のある佇まいである。
「創業大正元年という、すき焼きの名店として知られる日山。そんな日山グループで、競り、加工、販売、飲食店を展開している、こだわりと高い技術で提供される肉は、多くの有名店にも卸されています。
精肉 日山 人形町本店
03-3666-5257
https://hiyama-gr.com/seiniku
ミート矢澤「最高級黒毛和牛100% グリルドハンバーグ デミクラスソース」
精肉卸直営店ならではのこだわりのステーキ&ハンバーグが人気のレストラン、ミート矢澤。お取り寄せのハンバーグは、厳選した黒毛和牛100%を使用し焼き上げ、じっくり煮込んだ自慢のデミグラスソースを絡めて冷凍。
「フワフワでジューシーなハンバーグに、濃厚なデミグラスソースは絶妙な相性。食べたいときに湯せんするだけで食べられるのも、非常にありがたいですね」。(小池さん)
ヤザワミートオンラインショップ
03-5793-5929
https://ec.yazawa-meat.com
トロワフレーシュ 「特製ハンバーグ」
ステーキ店のギフトメニューの黒毛和牛と短角牛を合わせた「特製ハンバーグ」は、成形した生の状態が冷凍で届くので、自然解凍してグリルやフライパンで焼き上げる。シンプルにそのまま食べれば肉の旨味や香りを味わえ、贅沢にハンバーガーにするのもおすすめの食べ方。
「東京・銀座の最高級ステーキ店ならではのハンバーグは、黒毛和牛の脂の甘味・まろやかさと、短角牛の赤身の濃い味わいが共存する逸品です」。
トロワフレーシュ
03-3572-0003
www.trois-fleches.com
銀座 吉澤「松阪牛シルクハンバーグ」
上質な黒毛和牛の雌牛にこだわり、そのおいしさを精肉店やすき焼き割烹から届ける、銀座 吉澤のハンバーグ。選び抜かれた黒毛和牛のハンバーグを、焼き上げてから冷凍しているので、食べるときは湯せんするだけ。
「老舗が選んだ和牛の旨味を凝縮。同封されたオリジナルソースも抜群! 簡単に食べられて、最高におすすめなハンバーグです。店頭ほか、オンラインでも購入できます」。(YUICHIさん)
銀座 吉澤(精肉部)
03-3542-2983
www.ginza-yoshizawa.com
本特集の肉先案内人
但馬牛牛飼いの孫として生まれ育ち、焼肉、ステーキ、肉割烹と肉料理を食べ歩く。
Instagram:@alohagyuichi
横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。牛肉料理全般を愛し、焼肉を中心に年間250回以上和牛を食べる生活を続けるにとどまらず、全国の牧場や食肉市場まで回る40代サラリーマン。著書に『肉バカ。No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福』(集英社)がある。
Instagram:@bms12_nmnl Twitter:@BMS12_NMNL
広告制作会社でさまざまな商品のプロモーションを担当後、好きだった「食」への興味が日々高まり、食をテーマにしたWEBメディアに転職。日々、日本中のおいしいものを探し求め、多くの人へ伝える今の仕事に喜びを感じている。撮影現場や打ち合わせのための「おいしい」差し入れを探す中、ギフト・手土産には一家言あり。
会社員として働きながら、ひたすらおいしい肉を追い求める肉食系ウェブサイト&Instagram「東京肉レポート」主宰。週5の焼肉が何より楽しみで、有名店はもちろん、知られていない店も新規開拓。最近大好きな焼肉店の近くに引っ越した。現在は地方の焼肉店巡りと和牛の繁殖および流通に興味あり。
Instagram:@tokyo_wagyu_report
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中山文子=写真 常田朝子=イラスト 川瀬佐千子=編集・文