スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレ...の画像はこちら >>

「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」とは……  

非常事態宣言はいったん解除されたものの、当分の間はテレワークやオンライン飲み会など、公私ともどもステイホームが常識となりそうな昨今。これを機に、自宅のオンラインコミュニケーション環境を充実させておきたいと考える人も多いはずだ。

そこで今回は、スマートフォンをPC用のWEBカメラとして活用できるアプリ「アイブイカム(iVCam)」を紹介しよう。


会議も飲み会も、オンラインでの印象アップを目指すなら外付けWEBカメラがベター

オンライン会議や飲み会などが盛んに行われるようになったことで、もっとも注目されたツールのひとつといえば、一時期は市場から姿を消すほど需要が増した外付けWEBカメラだろう。

ノートPCの内蔵カメラを使い、オンライン会議や飲み会に参加していた人も多いと思うが、構造的に下から顔を見上げる映像になりがちなのが悩ましいところ。その点、外付けWEBカメラならカメラ位置の自由度が高まるので、納得のいく「自撮り」が可能になる。

いい歳をした男性が「映え」を気にするのはいかがなものか? と思う向きもあろうが、オンラインの会議や打ち合わせの場合、カメラ位置や照明など撮影のコンディションによって相手に与える印象が変わるのは事実。カメラ位置に気を配ることは、いわばテレワーク時代の身だしなみともいえるのだ。

とはいうものの、「映え」を意識して外付けWEBカメラを購入することに、ちょっとした抵抗感をおぼえる人も中にはいるはず。そこで試してほしいのが、今回紹介するアプリ「アイブイカム」なのである。


不要になったスマートフォンも、簡単にWEBカメラ化することが可能

冒頭でも触れたが「アイブイカム」とはスマートフォンを、ウィンドウズPCの外付けWEBカメラとして利用するためのアプリだ。iOS(9.0以上)とAndroid(4.4以上)に対応しているので、機種変更など不要になった旧機種でも利用できるのは大きな魅力だろう。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
「アイブイカム」の公式サイト。ウィンドウズPC用アプリとスマートフォン用アプリは、ここからダウンロードできる。

アプリのインストールや準備も、手順に従うだけなので特に難しくない。公式サイトは英語のみとなっているが、アプリは日本語にも対応しているので、操作で困ることもないはずだ。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
PC版のアプリをインストールする際、「セキュリティの重要な警告」が表示されるが、利用するためには「アクセスを許可する」ボタンを押して構わない。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
スマートフォン版アプリのセッティング時には、アプリが撮影と録音をすることを許可する必要がある(画面はAndroid版)。

強いて注意点を挙げるとすれば、使用するPCとスマートフォンが、同じWi-Fiネットワークに接続している必要があることくらいだろう。ちなみにWi-Fi接続ができない場合は、PCとスマートフォンをUSB接続して利用することも可能だ。

使い方の手順も、外付けWEBカメラとほぼ変わらない。先にPC版のアプリを起動してから、スマートフォン版のアプリを起動すれば、自動的に接続が完了し、スマートフォンをWEBカメラとして利用できるようになる。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
接続の確認画面。静止画や動画を撮影し、PCに保存することも可能だ。ZOOMやSkypeなどのアプリで利用する際には、各アプリの設定画面でWEBカメラを「アイブイカム」に指定する。

単にスマートフォンがWEBカメラの代わりになるというだけでなく、インカメラ/アウトカメラの切り替えや左右反転に加え、美肌モードなどが用意されているのも良いところ。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
スマートフォンの画面に表示されているボタンで、インカメラ/アウトカメラの切り替えや美肌モードのオンオフができるようになっている。

PC側のアプリで、ホワイトバランスなどの調整も可能になっている。スマートフォンに内蔵されているカメラの性能によっては、高価なWEBカム以上の画質も期待できるだろう。


無料でも利用可能だが、機能を向上させるためには有料版がオススメ

PCとスマートフォンがWi-Fi接続なので、カメラを好きな場所に設置できるのはUSB接続が基本となる外付けWEBカメラと比べた「アイブイカム」の大きなメリットといえる。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
スマートフォン用の三脚を用意しておくと使い勝手がさらに向上するはず。カメラ位置にこだわるなら、ぜひ用意しておきたいところだ。

デスクトップPC用に使う場合でも、下記写真のようにモニターの上に設置すれば、下から見上げるような画角を避けることが可能になる。

スマホをWEBカメラ化! 話題のアプリ「iVCam」で“テレワーク映え”計画
スマートフォンの画面が、そのままカメラのモニターになるのも「アイブイカム」のユニークなところ。なお、節電のため一定時間が経過するとスクリーンセーバー機能が働くしくみになっている。

ちなみに「アイブイカム」はPC版アプリ、スマートフォン版アプリとも基本的には無料で利用することが可能だ。ただし、その場合は映像に「アイブイカム」の透かしが入るほか、トライアル期間の終了後には最大解像度が640×480になるといった制限もある。有料版へのアップグレード価格はiOS版は1220円、Android版は1080円と、安価なWEBカメラに比べても安いので、本格的に利用するなら、有料版がおすすめだ。

これからもお世話になる機会が多いWEBカメラだけに、専用の機材を購入するのも手だとは思うが、利用するスマートフォンのカメラ性能によっては「アイブイカム」の魅力もなかなかのもの。専用機材を購入する前に、外付けWEBカメラのメリットを体験しておきたい人にとっても、「アイブイカム」は有難い存在となるだろう。

[関連リンク]
アイブイカム 公式サイト
www.e2esoft.com/ivcam/

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「左脳を刺激する! オッサンIT化計画」
1990~2000年代、テクノロジーの進化とともに青春時代を過ごしたオッサンたち。“最新ガジェット”“プログラミング”などにキュンとする気持ちを胸に秘めている人は多いだろう。でも、時代に乗り遅れて凡庸なアナログ人間になっていないか? いまこそ脳を刺激するITに再度目覚めるとき! 上に戻る

石井敏郎=文 

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