東京のファッションカルチャー・シーンを牽引してきたブランド「ヒステリックグラマー」が“意外な相手”とのコラボレーションアイテムを発売した。

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その相手とは、アメリカのインディペンデントマガジン「リチャードソン」。

1998年の創刊以来、セックスカルチャーやアートを発信してきた知る人ぞ知る雑誌で、不定期の刊行でありながら今もなおカルト的人気を誇る。

最近では、アパレルも展開。今年3月には東京・原宿に世界で3店舗目となる旗艦店、リチャードソン トウキョウをオープンするなど、今勢いのあるブランドだ。

一見、なんの繋がりもないように思える両者だが、ヒステリックグラマーのデザイナーである北村信彦さんとリチャードソンのディレクターを務めるアンドリュー・リチャードソンは、実は30年来の友人。

そんな友達のよしみで、今回のコラボが実現した。

ヒステリックグラマーが“旧友”とコラボ。30年前のグラフィックを復刻発売
「Junkie’s Buddy Powder Hoodie」3万3000円/リチャードソン×ヒステリックグラマー(リチャードソン トウキョウ 03-6455-5885)

コレクションの特徴は、ヒステリックグラマーのアーカイブである「Junkie’s Buddy Powder」と「Rocker」のグラフィックが復刻したこと。

前者は、商業デザインやマスプロダクション、企業ロゴをパロディするシリーズで、1990年に発売された第1弾グラフィックをチョイス。

フロントのメッセージには「麻薬常習者の最悪な粉、麻薬常習犯の最悪の力、麻薬常習者は牢獄へ」、バックには「蹴り出せ!」というアンチドラッグ的な意味を込めている。

ヒステリックグラマーが“旧友”とコラボ。30年前のグラフィックを復刻発売
「Fist Fucker Long Sleeve」/リチャードソン×ヒステリックグラマー(リチャードソン トウキョウ 03-6455-5885)

一方、「Rocker」は1987年より始まったHYSTERIC OBSCENE PROJECTSシリーズとして1989年に登場。当時タブーとされていた性癖やセクシャリティに関する偏見をなくすための応援メッセージを込めている。

発売当初は、いずれもソフトな素材でタイトなボディにプリントされていたが、今回のコラボアイテムでは、厚みのある生地で男女兼用でも使えるルーズなシルエットへとアップデート。

アイテムは、リチャードソン トウキョウとヒステリックグラマーのオンラインショップにて発売中だ。

国や業種を超えて、30年という長い友情により結実した今回のコレクション。メッセージに込められた意味も噛み締めながら着用したい。

 

[問い合わせ]
リチャードソン トウキョウ 
03-6455-5885

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