“四輪車と二輪車のいいとこ取り”という個性で注目度を高めている三輪車……だが、「まぁ、ちょっと自分にはまだ縁遠いかな」なんて思っている人も多いだろう。

しかし、つい先日発売された電動三輪車が発売初日に即完し、話題となっている。

生産数が限られているとはいえ、どこの誰が作ったらそうなるんだ!? と驚くばかりだが、造り手の名前を聞けば納得するほかない。

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手掛けるのは、走行性能を重視した、武骨なデザインのオートバイクで人気に火が点き、かつては「男は黙ってカワサキ」とまで呼ばれたカワサキ(KAWASAKI)である。

社内公募の第1号として誕生した「ノスリス(noslisu )」は、自転車のような手軽さと、車のような安定性を両立したデザインが特徴だ。

プロジェクトリーダーの石井宏志さんは開発のきっかけについてこう語る。

「街で出会ったお年寄りから 『家族のところに駆け付けたいときに一人で気軽に乗れる乗り物がない』という話を聞いて、『誰でも手軽に安全に乗れるモビリティがあれば』と考え、ノスリスの構想が生まれました」。

発売日に即完売! “世界のカワサキ”が作った「三輪車」が爆売れした理由

安定性をガッチリ確保するために、後方二輪ではなく前方二輪の三輪構造を採用。

右の写真のように、台の上に車輪を置いても重心がブレない、独自の機構が強みだ。

もちろん滑りやすい路面やデコボコの畦道、急な横風が吹くというようなシーンでも、安定して走行できる。

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フル電動タイプは普通自動車免許が必要だが、ヘルメットなしで乗れるうえ、車検も不要だ。

普通の自転車だとどうしても重い荷物が積みにくいが、ノスリスは最大20kgまで積載可能で、荷物の重心も下部にかかるから安定感も抜群だ。

フル電動タイプを選べば、小型の家具から機内サイズのスーツケースまでラクラク運べる。しかも、スタンドがなくても自立するので荷物の積み下ろしがストレスなく行えるのもまたいい。

 

「とはいえ、電動三輪車だと街中で浮いてしまいそう……」。

そんな不安を感じている人は、上の動画をチェックしてみよう。

クロスバイクのようなスタイリッシュなデザインは、街中でもすんなり馴染む。

また、ティルト機構という車体を傾けた際に前方二輪が傾く仕組みは、モーターサイクルの開発から生まれた技術。街乗りを快適にサポートしてくれる。

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電動アシストタイプは、わずかな力で走行可能。スーパーで購入した食材や小物を運ぶのに便利。

両モデルは、それぞれ50台限定で予約を受け付けていたが、5月12日の発売と同時に完売。残念ながら今年ゲットするのは難しそうだが、来年以降は再販の可能性もあるとのこと。

 

世界のカワサキが手掛けた渾身作。「男は黙って三輪車!」と声を揃える日は近い……かも?

 

[問い合わせ]
ノスリス
info@noslisu.jp
https://noslisu.jp/