創業120周年を迎えたアウトドアギアメーカーの雄、コールマンは多くの名作チェアを世に送り出してきた。

そのひとつが、今回紹介するコティ ビューティ&ユースが別注したコージーチェアである。

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実はオリジナルのモデルは既に廃盤となっているのだが、多くのアウトドア愛好者と同様にコージーチェアのファンである、コティ ビューティー&ユースのディレクター・中島小太郎氏が別注という形で復刻をリクエストした。

コティ ビューティ&ユースが復刻別注したコールマンの傑作チェア、その出来栄えは?

コージーチェアの魅力をひと言でいえば、その名のとおり「快適」さ。

座面と背もたれの布地が分割されておらず、一枚の生地で覆われているので座れば尻が吸い付くようにフィットし、まるでハンモックのような心地良さを味わえるのだ。

コティ ビューティ&ユースが復刻別注したコールマンの傑作チェア、その出来栄えは?
アルミフレームなので、軽量で持ち運びも容易。ナイロン製のキャリングケースも付属し、使用時は背面のポケットに入れておけば紛失の心配もない。

しかし、ポイントはこれだけではない。コンパクトなサイズ感に加え、わずか2.2kgと軽量でありながら、これ程までに安定感のあるチェアはなかなかない。

しかも、アームレストがないのでふたつ並べてくっつけたり、足を横にずらせるから座った状態での“可動域”が広く使い勝手がいいことも無視できないのだ。

コティ ビューティ&ユースが復刻別注したコールマンの傑作チェア、その出来栄えは?
背面のポケット。

しかも今回の別注では脚をアルマイト加工によるマットなチャコールグレーに、シートをコットンキャンバス地のグレーベージュにし、オリジナルモデルのポップな雰囲気とは相反する重厚感のある仕上げとなり、ブツ欲中枢がおかしなことに……。

昨今、チェアも含めアウトドアギアはカスタム流行りだが、これは“ノーマル”のままで見た目も座り心地も十分。ユーザーにとってはうれしい限りの復刻別注ではないだろうか。

 

作木正之介=写真 礒村真介(100miler)=文