こうした姿勢は仕事以外の時間でも発揮されています。以前、ジャッキーに会いたくて中国大陸から単身香港までやって来た男の子がいました。寒い日に穴だらけのセーターを着て、ジャッキーの事務所の前で何時間も待っていたそうです。それに気が付いたジャッキーは彼を部屋に呼び、熱いお茶を振る舞い、サイン入りの写真やプレゼントをあげました。男の子はうれしさのあまり泣き始めたといいます。
また、ジャッキーと一緒に仕事をしたい、ジャッキーのスタントチーム(成家班) に入りたいという熱狂的なファンも少なくありません。普通なら断るところですが、ジャッキーは実際に自分の映画の現場に連れていき、スタッフと一緒に仕事をさせたこともあります。それも1回や2回じゃないそうです。ジャッキーの自伝を読むと、こうしたエピソードが山ほど見つかります。
極めつきは、一時期やっていたというファンイベント。世界中のファンを香港に集めて行うパーティで、ジャッキーにキスできるというアトラクションをやっていました。
◆ケトル VOL.40(2017年12月14日発売)