沖縄地区税関の麻薬探知犬で8歳のオスカー号が12月22日、7年の職務を終え、定年を迎えた。同日、那覇空港税関支署で退役のセレモニーが開かれ、訓練や検査を共にしたハンドラーの金城達也さん(28)から里親の元へ引き渡された。
金城さんは「一緒に働けて良かった。ありがとう。幸せに暮らしてね」と別れを告げた。 麻薬探知犬は全国約130匹おり、定年はおおよそ8歳。オスカー号はラブラドール・リトリバーの雄で、2016年から沖縄に配備された。那覇空港などで大麻やMDMAなどの麻薬を探知し、計6件の摘発に貢献した実績を持つ。
 人懐っこくておとなしい性格だが、検査になると嗅覚を研ぎ澄ませ、意欲的だったという。 金城さんは「県外派遣の際は緊張していた自分の隣で堂々と検査していた」などと、頼れる「相棒」との思い出を振り返った。 里親の女性になでられて尻尾を振るオスカー号を見て「寂しいけど、たくさんかわいがってあげてほしい」と感慨深げだった。(社会部・玉那覇長輝)
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