最速王決定戦では1人3球投げ、そのうちの最高記録を競った。初代王者になった「いっちゃん」こと安里樹さんは「今日はちょっと調子が悪かったんだけど」と照れ気味。優勝を発表されると「ありがとうございました!」と一礼し、歓声を浴びた。
時速78キロを出して2位になった同チームの大城碧士(あおし)さん(8)=糸満小3年=は「いっちゃん、普段の練習でも良い数字出して」と笑顔で注文。チームメートで同小4年の中村幸志郎さん(9)は「いっちゃんは前髪が横にまっすぐなとこもかっこいい。大会でもナイスピッチングで助けてくれる人」と手放しでたたえた。
「高学年の部」で優勝した山城さんは、電光掲示板に「ただいまのスピード100キロ」と出た瞬間、「他のみんなは3ケタには届いてないから自分が1位だ」と確信したという。同じ記録を出し、内容差で2位だったチームメートの島袋登羽(とわ)さん(11)=米須小6年=は「次の大会で『100キロよろしく』って言われたらどうしよう。プレッシャーかも」と笑った。
大会には米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手にそっくりな物まねタレント「マチョ谷翔平」さんが特別ゲストとして参加して、子どもたちの野球帽にサインして回った。
他の上位入賞者は次の通り。(敬称略)
【低学年】金城琉煌(るあ)(77キロ、パークタウン)▽大城輝琉(きりゅう)(77キロ、兼城パイレーツ)▽金城和久(わく)(76キロ、兼城パイレーツ)▽長嶺希星翔(きらと)(75キロ、兼城パイレーツ)▽金城那莉(なり)(74キロ、パークタウン)
【高学年】神谷翔夢(はぐむ)(99キロ、兼城パイレーツ)▽具志堅湊人(98キロ、兼城パイレーツ)▽西門(にしかど)蒼介(98キロ、パークタウン)▽金城正煌(せいあ)(97キロ、パークタウン)▽具志堅優ノ真(96キロ、阿波根ファイターズ)