アニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの約20年ぶりの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(1月26日公開)の大ヒット御礼スタッフトークイベント第3弾が23日に都内で開催され、福田己津央監督、メカニカルアニメーションディレクターの重田智氏、CGアニメーション メインディレクターの佐藤光裕氏、制作担当の池谷浩臣氏が登壇した。

 イベントの冒頭で福田監督は「もう2ヶ月以上、公開が続いてるんですけど、きょうもこんなにたくさんのお客様に来ていただいて本当にありがとうございます。
作品自体、こんなにいろんな人に支えられて今日があるんだなっていう、観客動員数。もうあと一息。何日に終わるかは私聞きましたけど、それまで皆さん応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします」と感慨深げにあいさつした。

 その後、池谷氏がテレビシリーズから作品に関わっていることを明かす。福田監督は「この池谷さんが打ち合わせの時にバスターのデュエルの新型を出すんだと言って私を説得した。
最初出すつもりなかったんですけど、池谷さんがどうしてもという感じなんで。イザークとディアッカのファンの皆さん、池谷さんを褒めてください」と秘話。観客からは大きな拍手が起き、ガンプラ好きという池谷氏は「新作だし、改めて古い機体を出すなら、やっぱりもうもう1個商品があるとユーザーの皆さんは楽しみにしてるかな、と。古いキットを化かすってのは大好きなんで」と照れ笑いしていた。

 『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは、2002年10月より全50話で放送された、21世紀に入って初めて制作されたテレビシリーズのガンダム作品。物語は遺伝子調整がおこなわれた人類(コーディネイター)とこれまでの人類(ナチュラル)が、軍事組織ザフトと地球連合軍にわかれ戦いを繰り広げる。
この戦争を通じ、コーディネイターである主人公のキラ・ヤマトの苦悩と成長が描かれている。

 これまでのファン層に加え多くの女性層を獲得し、最高視聴率8.0%を獲得。さらに小学生を中心に第二次ガンプラブームを巻き起こし、“新世代のガンダムシリーズ”として一世を風靡(ふうび)した。

 また、2004年10月から続編となるテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送され、前作を上回る最高視聴率8.2%を獲得。シリーズ累計のパッケージ販売数は驚異の400万本を超え、音楽、イベントなどテレビアニメシリーズの枠を超えて、日本中を席巻した人気作品となっている。

 シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のストーリーは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編となり、戦いが続く世界でキラやアスラン、シンたちの新たなストーリーが展開される。