モデル・俳優の小松菜奈、松田龍平が25日、都内で行われた映画『わたくしどもは。』(5月31日)公開の完成披露試写会の舞台あいさつに登壇した。

 劇中音楽はバンド・RADWIMPSのフロントマンとして活躍する野田洋次郎が手掛けた。楽曲について小松は「野田さんには違うお仕事でもよくお世話になっていて、本当に縁のある方だなと勝手に思っています。今回、主題歌を担当してくださってすごいうれしいなと思って。今回は歌詞がない。歌詞がないからこそ、映画にこう寄り添った、佐渡島の独特な雰囲気を曲に漂わせていて、すごくステキ。ヒーリング効果があると思いました。聞き入っちゃうというか、目を閉じて聞きたくなるような音楽で、すごい天才だなって思いました」と脱帽した。

 松田も楽曲の印象をトーク。「音楽を制作している時に野田くんから連絡があって。『お前の芝居が何考えてるかわかんないから曲作るのムズいわ』って言われて(笑)。『そういう役だから仕方ないじゃん』と。でも、すごいステキなちょうどいい、いろんなものを邪魔しない、そっと寄り添ってくれるような音楽で最高だなと思います」とやり取りを明かしながら感謝。富名哲也監督は「お忙しい方なので、すごく限られた時間での制作でしたが、相乗効果でバックアップしてくれるいい音楽を作っていただいて感謝してます」と平身低頭だった。

 本作は、新潟・佐渡島の金山跡地を舞台に、現世と来世の狭間で再び出会う男女の行方を描いた幻想奇譚。長編映画は2作目となる富名監督が、佐渡島に眠る“無宿人”の墓からインスピレーションを得てオリジナル脚本を作り上げ、見る者を不思議な神秘の世界へと導く。